創作物で、宝石になった生物と言えば誰がいますか？ ◇ それまでのライダー怪人と異なり、『仮面ライダーＷ』の怪人であるドーパントの中には無生物をモチーフとした者も多いです。 クレイドール・ドーパント、スイーツ・ドーパント、メタル・ドーパント、トリガー・ドーパント、オヤコドン・ドーパント、リアクター・ドーパント、パズル・ドーパント、オーシャン・ドーパントなどがその例です。 ジュエル・ドーパントもその一種であり、「宝石の記憶」を内包したジュエルメモリを差し込んだ人間が変身する怪物です。 ジュエル・ドーパントは、左手から放つ煙で人間をダイヤモンドに変えてしまいます。 人間を無生物に変えてしまう能力は、どちらかと言えばスーパー戦隊シリーズの怪人に多く見られる能力です。 そもそも無生物モチーフの怪人も戦隊シリーズが本場です。 また、宝石全般をモチーフにしているだけあってその能力は幅が広いです。 ダイヤモンドの粒子を放出すれば、敵の攻撃を跳ね返すのみならず鏡像を作り出して相手を欺く事も可能です。 また、その体表のその耐久性は素晴らしく、ダブルの最強形態であるサイクロンジョーカーエクストリームの必殺技であるダブルエクストリームを受けて無傷だった作中唯一のドーパントです。 このジュエル・ドーパントに関する情報は、続編漫画である『風都探偵』でも振り返られています。 なお、ジュエルの変身者は、何かを愛する程にその不完全さを気にしてしまって壊してしまいたくなる性格の持ち主です。 また、ジュエルメモリの色は、ルビーの様な真紅で、シンボルマークはいくつもの宝石を繋げて作られた「Ｊ」の文字です。 『ＭＯＶＩＥ大戦アルティメイタム』では、無限モンスタープラントによって複製された個体が出現します。 同じ宝石モチーフの仮面ライダーウィザードと対決しました。 無限モンスタープラントとは、潜在的に高い魔力を持つ人々（子ども達数名と大人１名）を無理矢理繋いで、その精神世界から湧き出るイメージを具現化し怪人を生み出す装置です。 かつて人間達から悪魔と恐れられた醜悪なる敵「アクマ族」の生き残り３人が、人類を滅ぼして地上を支配すべく作り上げた装置です。 これらによって生み出される怪人はかつて出現した怪人達とそっくりですが、蘇生したのではなくコピー体でありドーパントや同じく人間が変身する怪人ゾディアーツのコピーも最初から怪人として生まれます。 また、死んだ怪人その物を蘇生した訳ではありませんので、怪人の力を失って生存する場合が多いドーパントやゾディアーツもお構いなしです（特に無限モンスタープラントで複製されたゾディアーツは本物が全員生存しています）。 「私は美しいダイヤ。誰にも傷つける事は出来ない！」 「昔からどんな嘘にもすぐに騙されて、バカな人………」