2つの視点が混ざっています。
1つ目は、控除すべきか繰上返済すべきか。
しない方が良いですが、それはNISAのためではなく、預貯金の優先順位の話です。
今は教育資金を含めて、金融資産を残しておきたいのではないでしょうか。
2つ目は、積立の場合、NISAが良いか。
それは銘柄次第ですし、考え方次第です。
こちらはお好きになさって下さい。
そもそも、どの選択肢を選んでも、大丈夫な家計なので。
1つ目は、既に借りているなら逆鞘があるため、控除期間中は繰上返済「しない方が良い」です。
単純に収入(その年の控除額)>支出(その年のローン支払利息)なので。
こちらは、1月から0.7%以上になるなら繰上返済した方が良い(総返済額的には)ですが。
それでも、繰上返済も余裕資金から行うモノです。
教育資金がしっかり準備できていないなら、繰上返済よりも「預貯金や金融資産を手元においておくこと」の方が重要です。
2つ目は、積立NISAの銘柄によりますが、金利上昇局面では慎重に選択すべきです。
金利上昇局面とは、本質的には投資への悪影響がある、さらには海外投資については為替損があり得るので。
個人的には、現在のNISAのメリットは永久に分配金や配当金が非課税になること、だと思っています。
再投資型→受取型への変更もできるので、何とも言えないですが。
積立NISAは、ある程度お任せして長期的に投資したいのか。
それとも時折換金しながら、資産形成していきたいのか。
どちらに主軸をおいているのかにもよります。
投資の(私の考える)本質は、加速度の差取りです。
下がることもあるような銘柄は、下がる前に換金しなくてはならないです。
預貯金の方が加速度が良いので。
今から最も(加速度が)優秀に思える投資先は何か、それはいつまでなのか。
そこを信じられないような投資先は、やめた方が良い投資先です。
債券が良いのか、新興国が良いのか、高配当国内株式が良いのか、そういった銘柄選択が全てです。
何となくNISAをするなら、無理してしなくても良いです。
「利益が」非課税になるのであって、利益を出せないなら、別の課税ありの積立の方が良いので。
その上で、NISAはしっかりと選べば、資産形成の役に立つと思います。
積立は、取得した預貯金から、将来のために預貯金を回す選択肢です。
積立の定期預金でも、保険商品でも、NISAを含む投資でも。
求めているのは、ご家族のためにどのようにお金を使うか。
そのために、どのように家計を回すか。
繰上返済は、基本的には老後資金の改善にしか繋がりません。
例えばですが。
100万円を繰上返済して、返済額を3000円軽減できれば333ヶ月後に元をとり、その後にゆっくりとリターンを得ます。
100万円を繰上返済して、返済期間を35年から2年軽減できればリターンを得るのは最後の完済時33年後です。
繰上返済が向いている家計もあります。
ですが、家族構成から、繰上返済よりも優先すべきものは多いのでは?
長文失礼しました。
個人的には、今からの投資先は慎重に選択した方が良いと考えています。
しかし、レバレッジをかけない投資は、ゼロになる事はほぼありません。
生活費に消えてしまうよりは、積立投資をした方が良いです。
積立の中で、どれにするかだけの話です。
ご家族のための選択肢になりますように。
どれを選んでも、ご家族が幸せに暮らせる家計だと思います。