ロシア側のヨーロッパ・ロシアから極東への補給路は不完全なシベリア鉄道1本しかなく
このシベリア鉄道は軍事品だけでなく極東の一般住民に対する食糧や衣類、燃料、日用品などの一般消耗品の補給路でもある
極東の希薄な人口では満足な予備役兵召集はできないし、兵器、弾薬の備蓄も満足な量を得られていない
第一次世界大戦では攻撃側の突出に対し防衛側が鉄道で敵突出部側面に対し予備兵力を投入し阻止でき防衛側の方が優位になるケースが多い
火力戦も日露戦争の比でなく大量の砲弾を消費し会戦での戦死者もヴェルダンの戦いでのフランス軍は16万人を越え、負傷者、行方不明者を含めると54万人以上
この数では日本陸軍は一会戦で壊滅する
もし日本がヨーロッパ・ロシアにあったならロシア軍の幅広い戦線で同時にスチームローラーのように押し潰すブルシロフ攻勢を受けたらひとたまりもないだろう
このブルシロフ攻勢を可能にしたのは極東の不完全なシベリア鉄道1本のみの鉄道線でなく緊密なヨーロッパ・ロシアの鉄度網による兵力移動、砲弾などの迅速な集積ができたためだ
一方、日本は船便で短距離で兵力、補給品を大陸に送り込め、狭い国土で予備役召集も迅速に出来た