子供を産めるのは女性だけなので、男性としては女性なら子供を産みたいと思っているはずと信じたいのでしょう。
しかし、厚労省の調査では子どもを産んだ事がある女性のうち、自ら子どもを欲しいと思っていて、しかも、子どもを欲しいと思ったタイミングで産んだ女性は全体の15%しかいなかったそうです。
つまり、子どもを産んだ女性に限定しても、子どもを欲しいと思わなかったのに産むことになってしまったり、意図せぬタイミングで子どもが生まれてしまった女性が85%もいるのです。
更に、全世代の女性を対象に子どもを欲しい、もしくは欲しかったかを聞いた結果、子どもが欲しい(欲しかった)と回答したのは約42%しかいなかった。つまり、過半数の女性は子どもを欲しくないと思っているのです。
今の時代は、子どもを持つと自分の人生を謳歌できなくなるという認識が広がっているため、子どもを欲しいと思う女性は減少傾向にあります。
この傾向は先進国ほど強いものになっています。
子どもがいなくなれば人類は滅亡すると言われても、今の自分の人生の方が大切なのは当然のことですから子どもを産みたくない女性が増えるのは仕方ないと思います。人類のために子どもを産んでほしいというのであれば、男性がそれに見合った行動をすべきです。それこそ、男性でも子どもを産めるようにすれば良い。そうすれば、女性を産む機械のようにしか思っていない男性も認識を変えるでしょう。
女性は男性の欲望を叶えるために存在するのではない。自分の人生を決める権利は自分にのみ存在する。そう考えるなら、子どもを産む権利は女性だけに与えられた権利だと思います。
男性が女性に子どもを産んでほしいなどと思うこと自体が女性に対する人権侵害です。
男性に与えられているのは、女性が子どもを欲しいと思ったときに、精子を提供できる権利だけです。それを理解していない男性が多いから、女性は子どもを欲しがるものだという男性にとって都合の良いシナリオを作りたがるのでしょう。