【仏教理解度テスト】
【仏教理解度テスト】 ある時、強風で旗が勢いよくはためいていました。それを見た僧が「旗が勢いよくはためいているな」と言うと、側にいたもう1人の僧が「あれは旗が動いているのではなくて風が旗を動かしているのだ」と言いました。そこへ禅宗六祖慧能大師が通りかかって言いました。 「旗が動くのでも風が動くのでもない。心が動いているのだ」 慧能大師の言葉の意味がわかりますか?
回答者の皆様、回答ありがとうございました。 「旗が動いている」と「風が動いている」はどちらも悟りを開いていない普通の人の考え方です。 それに対して「心が動いている」は悟りを開いた人の見方です。 私たちは自分の外側に世界があると信じています。しかし、本当はそうではないと悟ることが仏教の悟りです。 お釈迦様は菩提樹の下で坐禅をして深い禅定に入っていると、明けの明星の光が目に入った瞬間に明けの明星が自分だという主客未分の体験をされて悟りを開かれました。 主客未分とは主体と客体の分離は実際にはないということです。つまり明けの明星を私が見たのではなく、明けの明星を見たという体験そのものが本当の自己なのです。 道元禅師が「身心脱落」とおっしゃったように肉体も心(心だと思っていたもの)も本当の自己ではなく、今ここで実際に体験している世界そのものが本当の心であると悟られ、この人間ではない本当の自己を仏教では仏と呼びます。 仏についてはこちらもご参照下さい。 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10297872445
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