昨年2023年、カップヌードルの総製造量は前年比マイナス5.0%の37.7億食です。
カップヌードルの魅力は安くて旨いにその良さがあります。
どうして安価に提供出来るのでしょうか。答えは簡単、原価が安いからです。問題は、どうして原価を安く出来るのかと言う点です。
カップヌードルを成立させる要素は麺、スープ、カップですが、安くて旨いの決め手と為っているのはスープです。
カレー、シーフード、醤油の場合、スープはどれも全て、ナトリウム塩、化学調味料、酵母エキス等、化学的に合成抽出した物質で出来ています。
是が原価を低く抑える事が出来る理由です。
もし、本物を作ろうと思えば、べらぼうに原価が上がります。
高い食品加工技術、偉大な化学の力に拠って低価格を実現してます。
カップヌードルの原価を数字で見て見ると、麺は約15円、スープは13~15円(種類に拠って変わる)、カップは18円です。
詰り1個あたり製造原価は50円程度と言う事になります。
日清食品はカップヌードル1個を90~95円程度で問屋に卸します。
今度はそれを問屋は100円前後でスーパーやコンビニに卸します。
そして最後に、私達消費者はスーパーやコンビニ等でカップヌードルを買って食べると言う流れです。
詰りカップヌードル1個当たり、日清食品は40~45円、問屋は5~10円儲けていると言う事になります。
スーパーでは、大体1個20円程の儲けです。
但し、スーパーは販売量に応じて日清食品から販売奨励金をキックバックされ、一定量を超えた数を販売すれば、25~28円の粗利益が得られる様になっています。
コンビニはスーパーの様に大量に販売する事は出来ません。その為、50~60円の粗利益を得る様に割高で販売しています。
結論:日清食品は1日1億食を超えるカップヌードルを各種ラインを分けて製造しています。
1個の原価率等、違っても微々たる差でしか無く、個人が比較出来る金額差では無いと思います。