朝廷や天皇の行う慣習の多くは中国伝来です。元は儒教、道教。（お屠蘇は道教の長生術が起源だと思います） 日本の「蘇民将来」説話は日本各地に見られて、夏越しの「茅の輪くぐり」もこれが起源ですが、これは旧約聖書の「出エジプト」が起源とされます。 モーゼが、神のお告げでユダヤ人の家にだけ赤い染料で印をつけさせると、夜に神風が吹いて印のない家には災いがあった。 同じように、蘇民将来を泊めずに冷たくした家には天罰が下ったので、家の門に「蘇民将来の子孫なり」と書いて茅の輪を飾ると災いが避けられるいうお呪いです。 おそらく、シルクロード経由で中華に渡った景教（ネストリウス派キリスト教）が秦氏を中心に伝わって、その一部が習俗として残ったのでしょう。 中華ではイエスを音訳して「耶蘇」と書いたので、「蘇民」にも「蘇」の字がついています。 景教自体カトリックなどに比べると各地の習俗が織り交ぜられたものですが、日本に来ると様々な要素が加わったと思われます。 本来教義とは無関係なクリスマスやハロウィンが代表するイベントになっちゃうみたいな。 秦氏関係で最も有名な「大避（大酒）神社」。「大避」はダビデ王のこという説も有名ですね。