不登校になると、妹さんみたいな感じになりますよ。
別に珍しいことではありません。
家族は「せめて規則正しい生活をして」と思いますが、乱れます。
ダラダラ、ゴロゴロした生活を送ることが「休む」ということです。
一応、参考までに一般的な不登校のことを書いておきます。
子供ってどんなに楽しく学校に行っていても、
それだけで大人が思う以上に疲れています。
ストレスが溜まっている状態です。
そうすると、些細なことで癇癪を起こしたり、自分の思うようにいかないだけでキレたりします。じーっと我慢が出来ないので、落ち着きもなくなります。言動も荒くなるし、嘘をつくようにもなります。
ストレスって弱い方へぶつけやすい性質があります。
家でストレスをぶつける子は家族や兄弟です。
一般的に「反抗期」とも言われるような状態です。
学校でストレスをぶつける子は、弱い子へぶつけるので「いじめ」「いじめっこ」になります。
ストレスをぶつけて攻撃することで、ストレス発散をしようとしています。
ストレスを自分にぶつけると、自傷行為などをします。
そして、家ではちょっと面倒くさいことを嫌がるようになります。
朝おきられない、遅刻しそうな時間でもゆっくりしている。
宿題をしない。後回しにする。
数分で終わるような簡単な宿題でも、ダラダラして1時間くらいかかる。
字が雑になる。宿題がない、したと嘘をつく。
学校のプリントや水筒を出さない。
後片付けをしない。注意すると「後で」と言い、結局しない。
脱いだ服やゴミもそのまま。
風呂や歯磨きを嫌がるようになる子もいます。
これらは全て子供からのSOSサインです。
この状態があった場合、それでも頑張り続けることで、
次は「学校に行きたくない」と言い出しやすいです。
「学校に行きたくない」となる場合
いじめられている訳ではなく、ごく普通の子。
友達もいて、勉強もそこそこで、学校に行けばそれなりに楽しい子。
いわゆる普通の子でも「不登校」のになります。
いじめられて・・・というよりも、むしろそういう普通の子の方が多いです。
学校や勉強のことを考えるだけで、カラダに症状として出てきます。
「学校に行きたくない」という場合、ほとんどで主な原因や理由はありません。
本人でさえ「何で学校に行けないんだろ?」と思い悩みます。
友達もいるし、先生もそこそこ、勉強も悪い方じゃないのに、何でいけないんだろ・・・と。
原因となるのは日々の小さなストレスとプレッシャーの蓄積だからです。
いくら原因を探しても、日常的にどこにでもあるストレス等なので、本人もわかりません。
先生や友達から言われた何気ないひとこと、宿題をしなさいという言葉、勉強しなければというプレッシャー、片付けなさいという言葉など、ひとつひとつはどうでもいいような言葉ですが、それが蓄積されています。
「学校に行きたくない」となるのは、それまでの日々の小さなストレスとプレッシャーが上手く消化できないまま、どんどん積み重なっていき、子供の心の限界を超えた時に「学校に行きたくない」となります。
そうなると、朝起きられない、睡眠障害、頭痛や腹痛、嘔吐、めまい、自然と涙がでる、チカラが出ない、不安感など様々な症状として表れます。医者に行けば適応障害や起立性調節障害などと診断されることも多いです。
今は心が弱くなっています。
元気もなく、気力も無い状態。
そのため、学校に行くというストレスやプレッシャーも跳ね返すチカラがなくなっています。
周りの視線も気になったり、他人や友達の視線すら恐怖になったり、友達が悪口を言っているんじゃないかと思ったりもします。
外に出るのも一時的に嫌になります。
ほんの僅かなストレスにも耐えられない状態のため、自己肯定感も下がり自己否定、無気力状態にもなります。
学校に行こうとした場合、お腹が痛くなる、頭が痛くなるなどの症状がある場合も多いです。
平日の朝だったり、学校の事を考えると症状が出ますが、休日などになると症状は軽いと思います。「学校に行かなくてもいいから」です。
休んでいても、平日の朝や昼は調子がわるいと思います。
「みんなは学校に行っているのに、私は行けない」という罪悪感です。
でも、夕方からはみんな下校しているので、段々と元気になってきます。
朝、つらくて苦しい状態で、夜は元気になります。
一時的に昼夜逆転生活にはなることもありますが
元気と気力が回復すれば、元の規則正しい生活に戻ります。
今は、無理をせずゆっくりと休みましょう。
勉強なんかもしなくて良いです。
家で楽しい事だけをして過ごして下さい。
テレビやゲーム、Youtubeなど好きなことだけをしましょう。
リラックスして休むことで、元気も気力も段々回復していきます。
そうすると、今よりは苦しさ、辛さはかなり軽減されます。
この状態のまま、今まで通り頑張り続けていると、更に悪化します。
「学校に行けない自分はダメな人間だ。価値がない」と思い、自傷行為や自殺なども考え始めます。
今はゆっくり休みましょう。
あと、心の回復に必要なのが「親の理解」です。
親の協力なくては回復は難しいです。
折角、家で休んでいても、親が子供にストレスやプレッシャーを与え続けている状態になっていることが多いです。回復するどころか悪化している場合もあります。
まずは、親は「学校に行きたくても行けない子供の気持ち」を理解することが大切です。子供が不登校になっても、親はその気持ちが理解出来ません。
まずは、親は学校のスクールカウンセラー、教育センター、民間の不登校サポートなどに相談しに行きましょう。
そうすることで、「学校に行けない」子供の気持ちを知り、理解できます。
子供への対応も変わるでしょう。
不登校を理解することで、親の不安感も軽減されます。
この相談は絶対にやって下さい。
親が相談した子供と、していない子供とでは、
子供の心の回復に大きな差がでます。
相談した担当者によって、当たり外れがあります。
無理に登校させようとする人よりも「今はゆっくり休みましょう」と言う担当者に継続的に相談するようにして下さい。
今はゆっくり休む時期です。
元気と気力を回復させることが先決です。
元気と気力が充実してくると、自然と「勉強しようかな」「学校に行こうかな」と思うようになってきます。すごく簡単に言えば「休めば治る」です。
焦らず、無理せずゆっくりと休むことが必要です。
登校復帰も、家では普通に元気に過ごせるくらいになってから始めましょう。
まずは、ハードルを下げて出来ることから始めましょう。
朝、学校に行く準備だけして行かない。
それが出来れば、みんなが登校してから校門まで行って帰ってくる。
玄関まで行く。
保健室まで行く。
保健室で1時間過ごす。
放課後の教室に入る。
日中の教室に5分だけ入る。
授業を1時間だけ受ける。
1時間だけの授業回数を増やして行く。
などのように、少しずつ始めて下さい。
いきなり学校の授業を最初から最後まで頑張らなくていいです。
無理して頑張っても「やっぱりダメだった」となると、さらに復帰までに時間がかかってしまいます。焦らず、ゆっくりとやりましょう。