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ピアノでなぜミの♯と表記するのでしょうか?ファと表記しないのはなぜですか?

回答(8件)

簡単です。 ミ♯は「『ミ』を半音上げる。」という指示であって「『ファ』です。」ではないからです。 つまりその指示が「ファ」になるのは、言わば結果論みたいなもの。 結果は「ファ」でも、概念として「ミを半音上げる音」という意味は伝えなければならないので、そういう表記になります。

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分かりやすく説明するのが難しいのですが、結論から言えば、 「ミ♯」と「ファ」は、その音だけを聴けば同じ音ですが、その調の中では「違う位置づけの音」だからです。 例えば、ドレミファソラシドを半音上げたときに、 ド♯、レ♯、ファ、ファ♯、ソ♯、ラ♯、ド、ド♯と書いてしまうと、「ミ」「シ」と呼べる音が消えてしまいます。 「ミ」には音階のなかで「3番目の音」という位置づけがあり、「シ」には「7番目の音」という位置づけがあります。 これは単純に「3番目」「7番目」という順番だけを言っているのではなく、「この音がこの調を決定する」といえるほど重要な音なのです。(実はどの音も大切なのですが)。 ミの音は半音上がっても、その調の中では「ミ(3番目の音)」なのですから、ファ(4番目の音)にはならない、ということなのです。 (「ファで書いてしまったほうが見やすいのに」と感じる時期もあるかもしれませんが、音楽全体を見られるようになると、「この音はこの調の第三音だ」ということがかえって分かりやすくなりますよ。) なるべく分かりやすく書いてみましたが、分かるかなあ・・・。

ブルースケールなど、例外はあれど、基本的に音階に使用する「派生音」の元になる「幹音」がスケール中で2つ以上重複することが【理論的な禁忌】となるからです。 どういう事かと言えば、 たとえば、嬰へ長調におけるスケールは以下のようになります。 (音名表記) 「ファ#」「ソ#」「ラ#」「シ」「ド#」「レ#」「ミ#」 ここで、「ミ#」と「ファ」は異名同音の関係になるので、「ミ#」を「ファ」とすると音階は次のようになります。一見正しいように見えますが、 「ファ#」「ソ#」「ラ#」「シ」「ド#」「レ#」「ファ」 ここで、この音階の「派生音」を元々の「幹音」だけに引ん剝くと… 「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」「レ」「ファ」 と幹音が2つ(以上)重複してしまうので、禁忌に触れるため、スケールとして成立できなくなります。 また、階名でこのスケールを表示すると… 「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「ド♭」 となり、長音階のインターバル自体は維持してますが、正しく 「ドレミファソラシ」と表記することができなくなり、音楽理論的には非常なに不都合が発生します。 まー、ブルースケールなど、一部の特殊なスケールは、元来的なスケールの定義としてはかなり異端なので、例外扱いされます。 また、チャーチモードとか、旋法まで含めて考えると頭爆発するほどややこしいことになります。

例えば、調号♯7個の嬰ハ長調の音階は ド♯・レ♯・ミ♯・ファ♯・ソ♯・ラ♯・シ♯・ド♯、です。 この音階にはミ♯とシ♯が使ってあります。 で、ミ♯はファと同じだろう?、シ♯はドと同じだろう?、とすると ド♯・レ♯・ファ・ファ♯・ソ♯・ラ♯・ド・ド♯、になります。 この表記を見ても「なに調」か分かりません。分かりにくい楽譜はとても困ります。 答え ミ♯は「ミの♯」と表記しないと音楽のルールがメチャクチャになって困ります。