飛行機の基本設計では、パイロットの身長は160センチから190センチ程度に決められています。
ですので、その範囲内のパイロットが普通に操縦できるように、計器やスイッチ類は配置されています。
昔、コンピューターが発達していなかったころに開発されたジャンボジェット機は、法律でパイロット2名と航空機関士1名の合計3名のクルーが必要でしたが、その後のコンピューターの発達で、ジャンボジェット機も進歩し、航空機関士の仕事をコンピューターが受け持つようになり、法律でパイロット2名で飛行できるようになりました。その航空機関士がいた席は、現在、電気関係のパネルになっていますので、コックピットの空間は広くなっています。(コックピット自体の広さは変わっていない。)勿論、その空間にはジャンプシートが付いていて、査察教官や国土交通省の試験官などが座れるようになっています。ジャンプシートは2つか3つくらい付いていると思います。
また、セスナの2人乗り練習機は、席がとても狭く、隣の人の腕と自分の腕が擦れ合います。夏場は、隣の人の汗がついて気持ち悪いです。また、4人乗りのセスナでは、日本人の平均的な女性(身長155センチくらい?)では、前方の視界が悪いばかりか、手は操縦かんに届かないし、足もラダーペダルに届かないので、お尻と背中に座布団を敷いて、手足が届くようにしないと操縦できません。
私も、グライダーですが、アメリカ製のグライダーでラダーペダルには足は届いたのですが、手が操縦かんにぎりぎりという物がありました。コックピットは必要以上に広くても操縦しにくいだけです。
また、パイロットがナイロン(アクリル)製のつるつるのジャンバーを着ているのは、狭いコックピットでも腕が滑って自由に操縦かんを動かすことができるようにです。コックピットはそれほど狭いということですが、みんなそんなもんだと思っているのか、誰も文句はいいません。。。