まずアメリカではスーパーなどで日常食料品をグラムやミリリットルで売る文化はありません。
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ウォルマート、クロッガー、ターゲットなど どの店でも ペットボトルはオンス(Oz)単位売りです。1オンス≒28.3グラム ですから、500グラムだと17.6オンス。
しかしアメリカで「17.6 oz」という量で販売されているコーラはまずありません。
近いところだと20オンス(566グラム)。ウォルマートでは1ドル88セントで売られています。1ドル=109円として、204円となります。
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ただ、もはやウォルマートのクラスのスーパーでも「コーラの1本売り」は減少傾向にあります。
日本でも同じみの99セントショップ(DollarTree stores)なら、おそらく大量入庫か期限切れが近いものを売るから安くなるのか 詳細は不明ですが、99セント+州別の税 で購入可能。
さらに99セントショップまではいかなくても、アメリカも庶民の生活はどんどん苦しくなっているので、独自のコネをもつショップだと1ドル25セント~1ドル75セント程度(136円~190円)で購入可能。
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また、スーパーに行く人は、元々コーラ1本買いをする需要層が少なく、1カートン(6本)とか、1ダース(12本パック)でまとめ買いする人も多い。これだと1本あたりの値段はかなり安くなります。
例えばウォルマートなどだと、16オンス(452グラム)の1カートンもので3ドル~3ドル50セント(327円~381円)。1本換算に直すと54.5円~63.5円。
また、アメリカでは家族夫婦は車で週1の買い物というパターンも根強いので、そうなると、1Ozあたりの値段が安い2.1QTs(1814グラム、64Oz)タイプの製品を買うお客も多いです。それを何本もカートにドボン!と入れてレジで清算して、あとは車で持ちかえれば持ち運びも楽です。
これだと 1ドル75セント~2ドル(136円~218円)ぐらい。
16オンスもので換算すると、1カップあたりわずか34円~54円ほど。
結局売る方の側から見れば、液体の原価なんてわずか数セント。あとは広告費、それに一番大きいのが人件費とトラックのガソリン費。だからアメリカのバカでかいトラックを使うなら、1本-20ozでも、1本-2.1QTsでも、容量に比例して高くなる違いはあまり出ないのです。
さらに言うと、車移動とかする人は、走行中の振動でも泡が立ちにくく、クーラーボックスでも保管がしやすいカンのほうがいいと言って、12オンス(340g)タイプのコーラを買う人も多い。これだと1缶で1ドル~1.25ドル(109円~136円)が相場。
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あと、最近はアメリカでも肥満や糖尿病に対する意識が出てきたのか、現在では売られていないようですが、少し前までは上記のスーパーに行くと、1ガロン(3.75リットル!)のボトル入りコカ・コーラも平然と売られていました。
*1ガロンのコーラの写真がネット上に転がっていないので、別のジュースでイメージを代用しました。デカいアメリカ人男性にとってもさすがに重すぎるのか、ハンドルがついています(笑)。