せっかくある乾燥機能が使えないなんて、悲しいですね。
数千台のドラム式洗濯乾燥機を分解クリーニングや修理してきた技術者としてお話しさせて頂きます。
洗濯機クリーニングでしっかり乾燥機までやってくれる所を探して頂いた方がよろしいのですが、乾燥機までしっかりクリーニングしてくれる業者が残念ながらほとんどいないのが実態です。
BD-VとBD-Sでは送風ダクトの構造が若干違うのですが、とりあえず使えるようにお話ししますね。
乾燥フィルターは黒いフィルターと水色のフィルターを歯ブラシと洗剤で洗ってください。
柔軟剤をたくさん使っているとフィルターがすぐ目詰まりして乾燥時間が長くなるのとそのまま使っていると次第に乾燥出来なくなります。柔軟剤で目詰まりすると脂分が強く、落としにくくなります。落ちない時は、衣類用の塩素系漂白剤をかけながら歯ブラシ等でこすると落としやすいです。
次にフィルターが入っていたところ(四角の筒の中)を水筒などに使うボトル洗浄用ブラシなどでホコリを取ってください。
その次に乾燥モードにして運転します。
空冷モードの時は排水口に空気を排出しています。水冷に切り替わり、音が若干静かになった時に一時停止にして、電源を切ります。
この時、送風ダクトの弁が開き、フィルターの所から洗濯槽まで遮るものがなくなります。
ここからの作業には二種類あり、準備できるものによってどちらかを選んでください。
①掃除機にホースを繋げてこのダクトの中に差し込みながらホコリを吸引していく方法。
②水道のホースをこのダクトの中に差し込み(ここまでは同じ)ある程度入ったら、フィルターが入っていた下側に黒いフィルターがあるところに水が流れていかないようにタオルなどで隙間を埋めてください。
不十分だとファンモーターに水が入り、故障の原因になります。
隙間を埋めたら、水圧でホコリを流してください。
月に数回しか使わない乾燥機だとこのホコリが固く固まっているため、上記では取れないこともあります。(今現在の使い方ではなく、これまでの累計の使い方で結果は異なります)
また、柔軟剤をたくさん使っているとホコリがベタベタしやすいので、柔軟剤を使っていない乾燥機と比べるとかなり早い時期から乾燥不良を起こすようになります。
このような現象を未然に防ぐためには、
①下側にある左右どちらかのフィルターをマメに清掃する。洗濯回数3回程度が望ましいです。
サボると循環ポンプによってフィルターに着いたゴミが小さく砕けて再び洗濯槽内に戻ってしまいます。すると循環ポンプやホースもヘドロ状の汚れがこびりついてきます。
②乾燥フィルターは乾燥機を回すたびに清掃する。
これをしっかりやるだけで乾燥トラブルはかなり防げます。
弊社のクリーニングを行なって頂いたお客様には洗濯機のお手入れ方法や洗濯の仕方を詳しくお話しさせて頂いています。
お役に立てれば幸いです。
洗濯機クリーニング・修理専門
株式会社幸せ届けたい