京阪式アクセントは東京式アクセントに比べてアクセントの種類（パターン）が多いのです。 そのため、一般的に東京人には関西弁の習得は難しいとされています。逆に、関西人には東京弁の習得は比較的容易だと言えます。 第二言語の習得もそうなんですけど、小さい頃からその言葉を聞いて育ったら自然に習得出来ます。ところがある程度の年齢に達したら自然に習得するというのは不可能になります。これを「臨界期仮説」と言います。もっとも、これに関してはあくまでも仮説であって、未だにハッキリとした結論は出ていません。 少なくとも大人になってから新しい言葉を習得しようと思ったら、ただ聞き流しているだけでは絶対身に付きません。一生懸命覚えようという努力は絶対必要です。 海外に行ったら日本語では意味が通じないので嫌でも覚えようとしますけど、東京弁と関西弁なら同じ日本語なので意味が通じてしまうため、よほど意識して覚えようとしない限り絶対身に付きません。 どの程度でイラッとするかは人それぞれですけど、あまりにも不自然なしゃべり方なら大抵の関西人は非常にイラッとします。例えば関西が舞台のドラマで、俳優が使ってる無理矢理の関西弁が出てきたら自分は０．３秒でチャンネル変えます。 ですから、本気で身につけようというのでしたら徹底してちゃんとしたアクセントを身につけて下さい。音楽の楽譜が読める人なら、関西弁のアクセントを音符に書き表して覚えるという人もいます。 余談ですが、以前大阪の会社で「仕事の時の大阪弁使用禁止」という規則を作った会社があったんです。 ところが、この件で抗議の電話等が殺到したんです。「大阪弁を何やと思ってんねん！」みたいな感じです。その結果、この規則は廃止したという事です。 大阪人にとって大阪弁は宝物なのです。