『星の王子さま』サン=テグジュペリ著について 質問者は大人です。 『星の王子さま』は子供向けの絵本なのでしょうか?

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確かに砂漠を歩き回るのは辛かったです。 でも、その時間があったからこそ王子さまとの美しい想い出が生まれ、自分の苦労や努力の先に見つけた水だからこそ一層おいしいのです。 そして、そんな井戸の水は永遠に忘れることのないものになると言います。 上のきつねの話と同じです。 人間は、人や動物、モノやコトについて、それに関わった事柄をすべて含めて想い出にします。 そして、それを連想するものを見ると思い出し、その度ごとに想い出に浸ることができる、ということなのです。 どんなことも思い出にすることができるのが、人間の素晴らしいところです。そんな生き方を大切にしながら、日々を過ごしています。 サン=テグジュペリの時代と比べると人々のありようは変化したはずなのに、それでも現代の人々に通じることばかりというのが、本書の一番のポイントです。

ThanksImg質問者からのお礼コメント

皆さん回答ありがとうございました!

お礼日時:3/15 8:40

その他の回答(4件)

サン・テグジュペリが戦時中の検閲を避けるために児童書として書いた、友人(大人)向けの小説です。 本当のところは子供向けではありません。体裁として児童書としているだけです。

「これははたして子供向けの本なのだろうか?じつはそんな問いに意味はない。」、というのは「『星の王子さま』は、子供向けの本に求められる三つの基本を兼ね備えている」から。 その基本とは、 「深い意味での真実を語っていること、あれこれ説明しないこと、教訓があること、の三点だ。」 「ただし、この物語の教訓はきわめて特殊で、子供よりも大人に関係するものだ。その教えを理解するには、愛と苦しみを通じて自己を超越しようとする魂が必要となる。つまりーーー幸いなことにーーー、ふつう子供には縁のない、ある種の感受性が必要なのだ。」 と、作家パメラ・リンドン・トラヴァースは、出版当時の書評欄で書いています。因みにトラヴァースは、『メアリー・ポピンズ』の作者。 『星の王子さま』は、第二次世界大戦の時、亡命先のニューヨークで執筆、出版されました。そのような時代背景にあって、サン=テグジュペリの心に去来していたものは何か、その中にあって書かれたことにも意味があり、その心の内が反映されているのかもしれません。 ただそんなことは読み手にとっては知る由もないこと。ですので、何も深く読めないことがあってもそれはごく普通のことです。ただのファンタジーとして楽しむことがあっても良いわけです。 ただ、どちらかというと淡々とした語り口でドラマチックな展開もないので、つまらないと思うことはあるかもしれません。 わたしの場合は、大人になってはじめて読んだのですが、その時にはただ有名な名作を一冊読了しただけ、という意味に過ぎず、何の感興も起こりませんでした。特に冒頭の一節(帽子のはなし)は何度読んでも意味を理解できませんでした。あの名言「大切なものは目に見えない」も気づかずに素通りしていたくらいです。 後に、さまざまな意見を知り、興味が沸いて何度か拾い読みを重ねているうちに、ふと気づいたことがあります。冒頭の「帽子」のエピソードは「大切なものは目に見えない」ことの伏線ではなかったのだろうか、と。そうとなると、その構成は見事なものに思えて来ました。名作の名作たる所以ではないだろうか、などと思いを馳せまたものです。 神は細部に宿る、などと申しますが正にもっと丁寧に読むことによって新たな発見、気づきがあるのかも知れない、と思う次第です。 『星の王子さま』に「小さな子供だったころのレオン・フェルトに」という献辞がありますが、ここにサン・テグジュペリ自身の思いが込められていると思います。 それを踏まえてなのか、先のトラヴァースは書評を 「人生の歯車を逆回転させて、子供に戻ることはできない。ーー中略ーー だが、ひょっとしたら、子供の世界をふたたび見出す方法はあるのかもしれない。そればかりか、私たちのなかに眠る子供だった自分をよみがえらせ、ものごとを無垢な目で見つめ直す方法はあるのかもしれない。」 、と締めくくっています。

なお、トラヴァースの書評全文は『星の王子さまの美しい物語』(飛鳥新社)に掲載されています。他にも多くの書評が掲載されており、サン=テグジュペリの伝記および誕生秘話なども詳しく語られています。『星の王子さま』本文もあります。

「星の王子様」は、読みやすいけれど、誰でもが面白さを感じる本ではないと思います。 物語の起承転結を楽しむ作品ではないので、斜め読みでつまらないというのはわりと普通のことじゃないですか。 それに、『星の王ぞ様』にかぎらず、どんな名作でも、面白いと思う人とつまらないと思う人はいます。 ただ、普通は興味の持てそうにない本は読まないものですが『星の王子様』は名作と言われすぎていますし、児童向けの体裁でハードルが低いので、合わない人が手に取ってしまう率がかなり高いんじゃないかという気がします。

読んだ年齢によって、感じ方は大きく違う本だと思います。 小さい子は小さいなりに、バラやキツネの話にワクワクすると思いますし おとなになって読めば、その裏の意図するところを感じることができます。 どんな本でも好き嫌いはありますから、全員が好き、感動!と、いうこともないでしょう。 私は宝物です。サハラ砂漠にも行ってキツネを探しました。(フェネックなんですね)