アブラハム・リンカーンが1865年4月14日に暗殺されたのは、南北戦争終結直後の混乱期にあり、リンカーンの奴隷解放政策に反発する南部連合支持者によるものでした。 ・リンカーンは1863年の「奴隷解放宣言」で、南部連合側の奴隷制度を廃止しました。これに反発した南部連合支持者の一人、ジョン・ウィルクス・ブースがリンカーンを狙撃したのです。 ・奴隷解放後の混乱は確かにありましたが、リンカーンの暗殺動機は、南北戦争での敗北と奴隷制度廃止への憤りによるものでした。元奴隷の無職者が直接の理由ではありません。 ・ブースは連合国への復讐を企て、リンカーンのほか政府高官らも狙撃する計画を立てていました。リンカーンの暗殺は、南北戦争の遺恨による政治的な動機が大きかったと考えられています。