ご心配の事と思います。
整腸剤に即効性はあまりありませんので効果が実感できるまで長期間の服用が必要な場合があります。
その為一般的には改善後の再発予防又は過敏性腸症候群薬との併用が多く見受けられます。
一般的な消化器内科の治療方法としては・・
・過敏性腸症候群薬・・イリボー、ロペミン、ポリフルが処方されます。
・整腸剤が処方される場合もありますが即効性が無い為、一般的に上記薬剤との併用になります。
ちなみに過敏性腸症候群はストレス・自律神経が乱れている場合にも発症・悪化します。
その為・・登校前及び途中・人の多い緊張する場面・閉ざされた静かな空間(学校・テスト・授業中の教室等)でもよく発症します。
そのような状況になった時点で知らないうちにストレスが溜まっている可能性があります。
それ以外でも日常生活で何某かのストレスを感じておられる場合は可能性があります。
原因が心的要因になりますので心療内科・精神科でも治療を行っています。
参考までに・・
心療内科・精神科の治療方法として・・・
*過敏性腸症候群の治療と並行して診察します。
・ストレスや不安を改善する治療になります。
中学生でしたら漢方薬になる可能性もありますが・・・
一般的に抗不安薬のサインバルタ、レクサプロ・セルトラリン等が処方されます。
・ストレス・不安を解消します。
・自律神経調整薬が処方される場合もあります。
・上記薬剤との併用になります。
又、腸内の悪玉菌が増えている場合も悪化する傾向があります。
参考までに・・
★良い食物・・・水溶性食物繊維
*果物、海藻類、オクラ等・・・・サラサラネバネバした食物
・バナナは不溶性食物繊維になりますので逆効果になります。
・リンゴ等の水分の多い果物になります。
★悪い食物・・・不溶性食物繊維
*穀物系炭水化物、豆類、ナッツ類等・・・ザラザラボソボソした食物
*香辛料及び油脂食品
*動物性たんぱく質及び乳製品
・動物性たんぱく質は腸の悪玉菌を増やします。
・乳製品も症状を悪化させやすい傾向があります。
・砂糖類は腸の悪玉菌を増やし善玉菌を減らしてしまいます。
ちなみにヨーグルト等の乳酸菌飲料ですが・・
乳酸菌含有の食材になる為、一般的には腸に良いとされていますが、
牛乳由来の食材になる為、下痢型の場合、症状が悪化する場合があります。
同じ乳酸菌でも・・
・ヨーグルト・・・・・・・・・・・牛乳由来
・発酵食品(キムチ・納豆等)・・・・植物由来
・整腸剤(ビオフェルミン等)・・・・ヒト由来(腸内に既に存在)
・・・・があります。
結果、ヨーグルトは牛乳を主原料としている為、症状が悪化する場合がありますので注意が必要になります。
過敏性腸症候群は難病に匹敵する疾患になります。
放置しておいた場合、症状が更に悪化して今後の社会生活(受験・進学・就職等)に支障が出る場合もあります。
その為、この疾患が原因で苦労されておられる方はかなりおられます。
但し、治療開始が早ければ早いほど早期改善が期待できます。
専門は消化器内科になりますが内科でも対応可能です。
但し大腸内視鏡の検査を奨められる場合もありますので内科に無い場合は消化器内科になります。
尚、その際は親の付き添いが必要になります。
学校で発症する場合は心療内科・精神科になりますが一番最後で良いと思います。
余談ですが参考までに・・教室内で発症する場合・・
教室内の席を最後尾のドア側にした場合、症状が出難くなる場合があります。
逃げ道が近くにある事で精神的に楽になる為と言われています。
病院を受診されて過敏性腸症候群と診断された場合には診断書にその旨記載してもらって担任に提出されてみては如何でしょう。
長々と書きましたが何某かの参考になれば幸いです。
一刻も早く改善されますようお祈り致しております。
お大事になさって下さい。