元フレンチ料理人としての意見です。
カレーや肉じゃがとシチューは日本人は同一視しますが料理として全くの別物です。
カレーや肉じゃがが日をまたいだ物が美味しいと言われるのには調理技術としての根拠があります。
味が沁みにくい根菜や硬い肉(昔は食べていた肉は今と違って大抵硬かった)は煮ている最中ではなく、火を止めた後に冷えていく過程で味が染みこむからです。
だから前日の肉じゃがやカレーが美味しい。
一方シチューはソースの性質上、冷えていく過程で味が染みるのと煮ている最中に染みていく味に大差が無い。
お勧めとしては一手間増えますが午前10時頃に仕込みを初めて、根菜を薄めの水溶きブイヨンで炊いて、横で肉を強火で焼き(今回は肉なし前提ですが)表面にしっかりと焼き色を付けたら根菜の入った鍋に放り込んで一緒に1時間程度煮る。(但し鶏肉は煮崩れるのであまり煮込まない)
牛乳とシチューの素若しくは手作りのベシャメルソースを加えて一煮立ちさせて火を切る。
食べる40分位前から弱火で火を入れて味をよく合わせる。
最後に生クリームを加えて一煮立ちさせる。
この作り方だと美味しく仕上がります。
冬以外は冷蔵庫に、冬なら冷蔵庫に入れなくても大丈夫です。
但し、どの季節でもシチューが冷えるまでは蓋をしないでラップなどで落とし蓋。
確実に冷えてから冷蔵庫や涼しい場所で保管。
翌日にはしっかり温めて食べきりましょう。
肉が入っていなければ腐敗の確立は格段に下がりますが、家庭で腐らせる原因に完全に冷ましてから保管という大原則を守らないからというのが昔から上げられます。