現代的な皇族の順位については、1910年（明治43）に『皇室身位令』が出されて、以降はそれに従った扱いがされています。 この法令は戦後すぐに廃止されたのですが、現在でも宮内庁を始め公的な機関ではこれに沿った扱いをしています。 この法令では皇后以下すべての皇族が一人一人明確に順位付けられています。 おっしゃる4種類の身位では、親王妃＞内親王＞王妃＞女王。の順になります。 男子は女子より上となるので、男子を含めると親王＞親王妃＞内親王＞王＞王妃＞女王。の順です。 男性皇族の妃は必ず夫の次になるというルールです。 たとえば悠仁親王が結婚すれば、その妃は佳子内親王より順位が上になります。 同じ身位の内では、親王妃・王妃は夫の皇位継承順位によります。また内親王・女王は仮に本人が男だった時の皇位継承順位によります。 歴史的には男性皇族も含め皇族の順位は必ずしも明確ではなくて、扱いが変遷してきたこともあります。 江戸時代までは「品位」と言う皇族向けの位階があったのですが、同じ品位ではどちらが上になるかはっきりしていませんでした。 明治期になって品位を廃止して、一時期は勲位（与えられる勲章による位階）によって一応順位付けていたのですが、これも曖昧な面もありました。 その後『皇族身位令』によって全皇族の順位が明確に定められました。 https://ja.wikisource.org/wiki/%E7%9A%87%E6%97%8F%E8%BA%AB%E4%BD%8D%E4%BB%A4