もともと、週の始まりとなる曜日に統一ルールはありませんでした。
という前提で。
アブラハムの宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)では神が6日間かけて世界を作り7日目に休息したとする伝説がある。
なので7日目が安息日なのだが、もとをたどると安息日は金曜日の日没から土曜日の日没までの間です。
なので、この習慣に則る限り週は土曜日の日没(実質的には日曜日)から始まるはず。
これがおおもとの考え方。
一方でキリスト教では、安息日とは関係なく日曜日に色々な礼拝をおこなうこととなった(この場合、安息日である土曜日に働いても構わないことになる)。
当然、日曜日は仕事をせず礼拝に参加するのが当然になったが、この習慣がいつのまにか「日曜日が安息日」という誤ったイメージにつながり、安息日だから週の終わりだ、てんで英語圏でも土日はweekendになった。
これを直訳したのが週末と。
というのが歴史的経緯なのですが、そもそも一週間というのはアブラハムの宗教の発明品ではなく、それよりはるかに古くからある習慣です。
これを土曜日終わり日曜日始まりと言い張ったのはユダヤ教で、そしてキリスト教は日曜日終わり月曜日始まりというイメージを勝手に持った。
この2つの宗教が勝手にそう言ってるだけで、別にどっちが正解てわけでもないんです。
とはいえ。
こういう話を素で行くとややこしくなるだけなので、国際標準化機構(ISO)では、一週間という単位を月曜始まり日曜終わりにすると定義していますね。
まぁ、その通りにしている人もいれば、そうでない(日曜始まりとしている)人もいて、両方混ざってるのでよけいにややこしいですけれど。