流石に私もK2は未知の世界です。
ただ、彼らは繰り返し繰り返しルートを探索し、確保し拡張しながら準備を進めていた中での事故ですから、ご遺体の回収を諦めたのには相当な困難な場所であるのは容易に想像ができます。
この容易に想像というニュアンスがわかるでしょうか?
資金的に潤沢であっても厳しいと思います。
まず、本物のUFOがあったとして、UFOキャッチャーのように真上から真下に接近できない位置にある可能性もあります。
現地に飛ばすヘリも遭難高度の薄い空気で安定したホバリングができる機体は何機あるでしょうか?世界で3機くらい?
ヘリには詳しくありませんが、低地と高原でのヘリ搭乗の経験しかありませんが、高度の違いで変わるローターの音から個人的にはそんな感覚を持っています。
実際あの高度と風の中で静止できるのでしょうか?
彼らがいる場所でホバリングすればその空振は落氷や落石を誘発しますし、空気の薄いところは本当に突然突風が巻くのでただでさえホバリングがイッパイイッパイなのでヘリそのもののリスクは相当だと思います。
そのヘリに釣られて斜面に降りてご遺体に向かう方は更に恐ろしい状態です。ヘリの機体を保とうとすれば岩に振られて当たりますし、先にも書きましたが、薄い空気であるほど重い機体を浮かせる為にホバリングの空気速度は恐ろしくとても早いものになります。
ご家族も帰ってきてほしいのは間違いありませんが、記録動画を見たいから回収できないかと言う考えを不快に思う人たちはこういったことな容易に想像できるからなのかもしれないですね。
何が起きたのか、どうすれば回避できたのか、その記録映像はハイレベルな人たちに大切な遺産なのかもしれません。
ただ、お店でアドバイスを頂いた方にもう会えないかも知れないという覚悟はアルピニストには薄々付き纏うものだと認識はしていても儚いです。