旗本全員が上手に乗馬ができていたわけではありません。 江戸時代特に中期以降は御目見得以上つまり旗本でも馬を飼っていたのはよほどの高禄者でした。以外と乗馬が上手かったのは足軽階級の御家人で幕府の各部署に配属されていた与力です。与力階級は元来、乗馬を許されていた騎馬足軽なので一騎二騎と呼ばれていたそうです。与力の中でも馬を飼っていたのは定火消役与力だけで、他の与力は所属している部署で飼っていた馬に乗っていました。馬を飼っていた定火消役与力でも飼馬料として毎日大豆３升の支給を受けていました。