面白い視点だと思ったので、素人ですが少し考えてみました。まずおっしゃる通り卵子は減数分裂の途中で何十年もそのままで停止しており、排卵時に分裂が再開します。 ご質問は、「この間に受けた放射線は長期にわたりDNAを損傷し続けるので損傷が大きくなるのではないか？」ということですね？ たしかにそのDNAは期間内に放射線に当たる確率が高いですが、その一方で、長期間であればそれだけヒトに備わっているDNA修復機構が損傷部位を修復できるチャンスも大きいのではないでしょうか。（ちなみにDNAを修復する仕組み自体はあります） 「放射線に感受性の高いのは細胞分裂が盛んな細胞」という原則がありますので、それによると全く細胞分裂していなければ放射線感受性は低いはずです。そうして細胞が長期間生き延びているうちに、特別な仕組みでなくてもDNAが修復されるチャンスがあるのではないかと思いましたが、いかがですかね？私は放射線生物学にあまり詳しいわけではありませんので、素人と思って参考程度にしていただければ幸いです。