今回の件は、完全に騒いでる連中が悪いです。 彼らの多くが「自分の都合」だけで発言しています。そして、「これくらい分かって当然だ」「悪いのはそっちだ」といった論調。見てて不愉快でした。身勝手なのはどちらだろうか。 「観客の都合も考えろ！」と言うなら、同じ熱量で「演者の気持ちも考えろ！」と言われるべきです。それが公平な見方というものでしょう。なのに、その視点を持っている人はあまり見受けられなかった。 特に気に入らないのが、比較するように他のアーティストの名前を挙げている人々です。「この人はこんなに素晴らしい！」と、良いことをしているつもりなのでしょうが、寂しい思いを飲み込ませ、そんなことを言わせてしまっているという状況なのに、彼らはそのことを理解していないのではないでしょうか。 アーティストのほとんど全てが、１回のライブに全身全霊で挑んでいると思います。彼らを悲しませるような行動を取ってしまうなら、真っ先に出てくる言葉は 「申し訳ない」 であるはずです。 席を立つことを勝手に仕方ないことにして、それを許すような言動のアーティストの名前を出して、そのアーティストを褒めつつ他のアーティストをディスる行為に利用する……。 こんな方法でディスりに利用されて、アーティストたちが喜ぶとでも思っているのだろうか？そんなことをする自分たちの姿がどう見られるのか、彼らは本当に分からないのだろうか？ 今回の件では、ステージからそんなにしっかり見えているんだという気付きから、真っ先に「申し訳ありません」と言うべきだし、「だけど、こんな事情があるんですよ」と教えて、「もう少し上手いことなりませんか？」とお願いする……それが順当な手順でした。それがコミュニケーションというものです。 このレベルのアーティストなら、一度のライブで数十人数百人のスタッフが関与するでしょう。会場となる施設の事情もあるし、必ずしも観客が満足する方法でお届け出来ないこともあります。たくさんのスタッフで創り上げられたそのイベントに何かを要求するなら、お願いの仕方というものがあるし、伝える相手も考えねばならない。芸術家が必ずしも運営上手とは限らないんだし。むしろパフォーマンスに集中して欲しいと思うのが普通なんじゃないだろうか。そんな視点が足りていなかったとして、罵倒されるほどの罪にしてしまうのはおかしいですよ。 勝手に悪意をぶつけて、勝手に嫌みを言われたことにして、勝手に嫌って、なんなんですかね、あの人たち。 多くのファンたちは途中退席しないわけだから、文句言ってるのは一部のファンと、誰かを嗤い者にしたい無関係な連中でしょう。そんな連中より、帰る手段や宿の手配をして全力で挑んでいるファンの方を向いた方が良いでしょうね。無課金ユーザーのクレーマーみたいなもんだ。 今回の件は、コース料理のデザートを残して帰る客を残念に思う気持ちと同じものでしょう。実に共感を覚えました。 そんな悲しさ虚しさをつぶやくことすら許さずに他人を追い詰める、SNSの悪い部分が満載の出来事でした。残念です。