自動車用バッテリー(自動車用鉛蓄電池)は、使用に伴い、徐々に
バッテリー内部にバッテリーの天敵で有る、サルフェーションが起きて
使用出来なくなってきます。
尚、走行距離が短い程、早く使用出来なくなる時期が早まります。
サルフェーション
鉛蓄電池は、放電時に電極板の周りに絶縁物質(硫酸塩)を生成します(サルフェーション)。これは鉛蓄電池の化学反応上、必ず生成される非伝導性の結晶です。生成されたばかりのサルフェーションはとても柔らかい物質で、速やかに鉛蓄電池を充電することでサルフェーションは電解液に溶け込みます。しかし、鉛蓄電池を長期間放置したり(自然放電状態)、長期間充電と放電を繰り返すうちに、サルフェーションが硬質化し、電解液に戻らなくなっていきます。つまり電気を取り出すための電極板の周囲が絶縁物質(硫酸塩)で覆われてしまうため、内部抵抗が大きくなり、充放電がしにくくなるので、バッテリーパワーが低下したり容量が少なくなっていきます。バッテリー劣化の原因は約80%がサルフェーション、約20%が物理的な劣化と言われています。
鉛蓄電池(バッテリー)の良否は主に比重値、内部抵抗値によって判断されています。
自動車用バッテリー(自動車用鉛蓄電池)の補償 保証制度に就いて
※他の電気製品(家電やカーオーディオ等々)の保証制度と同等に思うと
誤った判断になります。
バッテリーの補償 保証制度について
バッテリーの保証・補償はせいぜい液べりと比重のバラツキ程度です。
殆ど有りえない事の保証・補償です。
ルームランプ等の消し忘れ、長期間エンジンを始動させない放電等は保証・補償対象外です。
国産バッテリーでしたら保証・補償に重点を置いてバッテリーを選ぶ必要は有りません。
補償、保証に該当しないバッテリー故障。
①エンジン始動困難に伴うセルモーターを過剰に回した事による放電。
②オルタネーター(発電機)故障による放電。
③ルームランプ等の消し忘れでの放電。
④走行距離が短い事による放電。
⑤長期駐車状態でのバッテリーの放電は補償,保証の対象外です。
⑥ルームランプ等の消し忘れでの放電後にブースターケーブルでエンジン始動後にバッテリーメンテナンスを行なわなかった。
⑦エンジンをかけずにカーオーディオやTV、カーナビを視聴していた。
①~③は即補充電(期間を置くとサルフェーションが起きて補充電が出来ません)で解決します。④⑤⑥⑦をバッテリーに責任転嫁すること自体が間違いです。
上記①~⑦に該当する様な条件のバッテリーで保証を要求しても無理な相談です。
上記記述に納得出来ない場合は、該当する自動車用バッテリー(自動車用鉛蓄電池)製造メーカーのサービス部に送付(購入先のカー用品店を通しても可能)して判断して貰う事も可能です。
自動車用バッテリー(自動車用鉛蓄電池)卸販売関係者