間違ってないです。 ①は木管の人と弦楽器セクションのテンポの捉え方が違いますね。さらに「レー！ドーシラ！～」からは弦セクションの中でもズレるのはいかんともしがたい。リハーサル不足かもしれません。 ②は三連符の捉え方が根本的に合っていないので、どんどん遅れていくのだと思いました。 三連符の弾き方や捉え方は慣習によるところが大きいとされています。ベートーヴェンのようなドイツ系の音楽を演奏するときはN響の「ティタタ・ティタタ・ティタタ」という滑舌がはっきりした弾き方が合っています。この奏法だと少し溜めをもたせることができるので、重みが表現できます。しかしイタリア系作曲家のテンポが速い三連符は「タララ・タララ・タララ」という感じで拍頭のタを明確に聞かせながら先へ先へと進むスピード感が必要です。参考音源として上げていただいた動画は『オーケストラがアンサンブルが一体となって先へ先へと進むスピード感』という点では抜群の演奏だと思います。 ③これはやっちまった！(ﾉ∀`)ｱﾁｬｰという演奏ですね。 チューニングがかなり高いのも原因のひとつのような気がします。トランペット奏者的には、このチューニングで高いB（シ♭）を鳴らすのはC（ド）を鳴らすのと同じですよ。しかも世界中の誰もが知っているこの曲の、最も重要なB音です。こういう場面になるとウィーンフィルの人ですら緊張するんだなと思いました。 ３つの演奏で感じたのは「前のめりの演奏スリリングだけど、置き去りにされるのは格好悪い」ということでした。