当時の印象では、ハグラーはスロースターター気味の選手でね、この試合の見所はハグラーが前半ヒットマンをどの様に捌いて行くか？ と我々ファンはワクワクして語り合った。ところが、ゴングと同時にハグラーが前に出てスタートダッシュを仕掛けた。 観衆も衛星中継の前の俺達も呆気にとられたが、大興奮の中、ヒットマンも迎え撃つ。ハグラーの意表を突いた先制攻撃と、恐れも無くパンチを繰り出すハグラーに徐々に押されてきたヒットマンは、 ロープを回って逃げる際に トドメの右フックで力尽きた。僅か7.8分の試合だが、 入場から終了まで歓喜と興奮、恐怖。両選手の駆け引きなど感じられない真っ向勝負。先制攻撃はハグラーの作戦だったのかは本人は明らかにしていないが、 そんなことはどうでも良い この対戦は観た者の脳裏にずっと刻まれるだろう 好試合になった。 ああいう試合は一生残るよ 大激闘だった。