GHQは当初、車両を右側通行に変えようとしたようですね。ただ、日本政府が「かかる費用が天文学的」を理由に拒否したようです。 まあ、戦争で廃墟になってしまった沖縄とは違い、日本本土の交通インフラは、左側通行を前提に既に整っていましたからね。乗合バスの客用ドアは左側にしかないし、街中の路面電車も左側通行です。既存の車も右ハンドル車ですしね。GHQへの拒否回答の根拠の数字はかなり「盛った」ものだった可能性はありますが、GHQも素直に引いたようですから、そこまでする価値は無いと思ったのでしょう。 ただし、車両の左側通行は変わりませんでしたが、歩行者は昭和24年に、それまでの左側通行から右側通行に、GHQの指導で変更させられています。車両も歩行者も同じ左側通行にしておくより、対面通行になるようにしたほうが、交差時間が短い分、事故になりにくい、と言う考え方からですね。