経過的加算額については繰下げにより増額となります。 （厚生年金保険法施行令３条の５の２） 在職老齢年金で老齢厚生年金が全額停止の場合でも経過的加算は支給されますから、わずかながらでも繰下げの効果があることになります。 繰下げ増額されるのは６５歳になる月前月までの加入に基づくものです。６５歳以降の加入に基づく部分は増額はありません。（厚生年金保険法４４条の３）。従って経過的加算でも増額されるのは６５歳未満の加入に基づくものだけです。 企業年金については、 厚生年金基金やそれを引き継いだ企業年金連合会の支給する年金の代行部分は、 ・在職老齢年金計算の停止額計算時の基本月額の計算に含まれます。 ・支給停止の対象となります。 それ以外の支給部分や、他の企業年金は関係ありません。