日本人が酒に弱い体質が多い理由は何ですか?
日本人が酒に弱い体質が多い理由は何ですか? 日本人は酒に弱くなる様に「進化」したという記事がありましたが、酒が弱かったのが強くなる=「進化」だと思いますが、弱くなった=「退化」という言葉が適切だと思います。 この考え方は間違っているんですか? 2020年2月にNHKスペシャルで放送された「食の起源」という放送回でも日本人がお酒に弱くなった理由が紹介されていました。 理由として、日本人が酒に弱い理由を昔々の稲作地帯・水溜りなどがあり衛生環境が悪く、身体に悪影響を与える微生物が付着した食べ物を口にすることも多く、それが理由で病気になる場合も多かったのに対し、二日酔いの原因でもあるアセトアルデヒドが体内に残りやすいお酒の弱い人は、これらの微生物をアセトアルデヒドによって抑えることで、感染症などの微生物の体内での悪影響が少ないから結果として生き延びた、という仮説が紹介されていました。つまり、水田農耕地帯に特有の感染症から生存を守るためにお酒が弱い人が現れたという説です。 また、稲作発祥の地と考えられている中国南部で突然変異したお酒が弱い人が現れ、それがアジア地方で広まり日本にも入ったため、日本人はお酒が多い人の割合が多いという説もある様です。 しかし、疑問が浮かびます。 日本人でも全員が酒に弱いわけでもなく、酒が強い日本人も普通に居ますよね? 酒を飲んでも顔や体が1ミリも全く赤くならずにずっと肌色の状態で、酒を相当かなり飲んでも外見だけだとシラフに見える人って居酒屋とかで飲んでる人は殆どういうタイプですよね? 酒に弱い体質の日本人が「進化」した側の人間という説が正しいとした場合、なぜ稲作時代に、お酒に強い体質の日本人は、水田農耕地帯に特有の感染症に打ち勝つことができ、そして現代に生き残れたんでしょう? 具体例を出します。 女優兼モデルの青木菜花さん(25歳)が今月上旬にYoutubeで動画を投稿していて、動画の中で青木菜花さんご自身が、下記の発言をされていました。 ・「(私は)お酒を飲んでも全然顔色が変わらないし、そんなに(酒が)弱い方ではないと思うので相当(お酒を)飲まないと全然酔った感じとかは出てこない。」 ・「でもよくお酒を飲むと、よく笑っちゃうとか口数がすごく多くなるとか、顔が赤くなってきちゃうとかよく言うと思うんですけど、ちょっと飲んだくらいでは全然通常運行な気がする。」 ・「(お酒に酔ってくると)目はトロンとしてくる気はするんですけど、(飲酒をしても)顔色は本当に全く変わらないって(一緒飲んでいる人から)言われるので、顔が赤くなる子とかに憧れる、可愛いなって凄い思っちゃいます。」 ・「お酒、もう二口くらい飲んだだけで顔赤くなっちゃう人とかもやっぱり体質によっては全然いるけど、私は(飲酒をしても)全然変わらないってそういうのに憧れたりします。」 ・「結婚する前は飲み放題とかも結構行ってたんですけど、お酒を飲んでいる当日はどれだけ飲んでも、気持ち悪くなったりとかすることがなくて、だけどその代わりに本当に、飲んでいる日は結構量飲めるけど、全部2日目にくるタイプで、だからめちゃくちゃ二日酔いが酷くて、なので次の日のことを考えたりとか、あとは(出産して今はもう)ママなので、朝しっかり起きて子供の面倒を見てご飯作って、食べさせてってしないといけないので、やっぱり本当にすごく(お酒を)飲む時は気をつけたりとか、本当に次の日のことを考える様にはなりました。」 上記のカミングアウトを青木菜花さんご本人がしていました。 また、飲酒事情をカミングアウトしていたYoutubeの動画の中で、青木菜花さんは缶350mlを3本(ビール、チャミスル、ハイボール)も飲んでいましたが、青木菜花さんの顔や体は1ミリも全く赤くなっておらず、ずっと肌色のままでした。 ちなみに、女性は妊娠・出産を経験すると酒の耐性が落ちると聞いたことがありますが、青木菜花さんは2021年4月にご息女をご出産された後も、飲酒をしても顔や体が全く赤くならない&量も普通にかなり沢山飲めるそうです。 長くなりすぎましたが、質問は下記の3点です。 ①酒に弱い体質の日本人が「進化」した側の人間という説が正しいとすると、なぜ同じ民族である日本人の中に、酒に弱くなった人(=進化した人)と、そのまま酒に強い体質を維持した(=変化しなかった人)がいるんでしょうか? ②なぜ、同じ日本人でもビール1杯で真っ赤になってしまうお酒が弱い体質の変化した日本人と、青木菜花さんの様にお酒を飲んでも顔や体が1ミリも全く赤くならないで量も結構飲めてしまう酒に強いザル体質を保った日本人に二極化したんでしょう? ③青木菜花さんの酒の強さは欧米人と同レベルだと思いますか?
日本人でも全員お酒が弱い人という訳では無いことは事実で、日本人でもお酒を飲んでも量を沢山飲めたり、沢山飲んでも顔が赤くならない人は男女問わずに一定数いますよね? 実際、女優兼モデルの青木菜花さん(25歳)は1999年7月生まれ・神奈川県出身の日本人ですが、お酒を沢山飲んでも全く赤くならないです。 青木菜花さんはアセトアルデヒド分解酵素が活性型のために、飲酒量も沢山飲める人で、かつ赤くならない体質だということまでは理解できます。 でもなぜ、稲作時代にアセトアルデヒド分解酵素が低活性型に変異せずに活性型を維持した(青木菜花さんの様に)お酒に強い体質の日本人が、水田農耕地帯に特有の感染症に打ち勝ち、現代まで生き残れたんでしょう? 青木菜花さんが飲酒事情を語っていた動画のリンクです。(3分25秒〜7分52秒まで飲酒事情を語っていらっしゃいます。) https://www.youtube.com/watch?v=NUPCeViJsj8 日本人、酒に弱く「進化」遺伝情報から判明 https://www.katohome.com/programs/blog/archives/1030