お父様の相続大変ですね。 ”先日母から一方的に自宅の名義変更の連絡があり、名義変更をすべきかどうか悩んでいます。” →相続による不動産の名義変更をするには、遺言書による相続、遺産分割協議による相続、法定相続分通りの相続のいずれかによる必要があります。お母さんから名義変更の連絡があったということは遺言書は見つかっていない可能性が高そうですね。2024年4月1日以降は、不動産の相続による名義変更が義務化されることが決まっています。また名義変更をしなければ不動産の売却等を行うことができません。遺産分割協議で話し合うしかなさそうですね。 ”確認したいのは、父名義の実家の名義変更はする必要があるのか。母以外の名義（子供名義）にすることはできるのか、そのメリット・デメリット” →上記で回答した通り、相続登記は義務化されました（2024年4月1日より）。したがって名義変更をする必要があります。母以外の名義（子供名義）に変更にすることができるかどうかは遺産分割協議次第です。 ただし、配偶者が被相続人の財産に属した建物に居住していた場合には配偶者居住権という権利があり、かなり手厚く守られていますので注意が必要です。 ”実際の父が残した財産の概要を調べることはできないか、遺産相続の話は全然してこないがこちらは弁護士等を通して手続きできないのか” →一般的に相続財産を把握する場合の方法として ・被相続人（故人）が残したエンディングノートや財産目録がないか調べる。 ・銀行等金融機関からの郵便物が届いてないか自宅を探し、心あたりのある金 融機関（銀行、証券会社、保険会社等）に問い合わせる。銀行は個別に確認 する必要がありが、生命保険の場合は生命保険協会に一括で既加入保険の問 い合わせができます。 ・その他借金や住宅ローン等もあれば、何らかの手段で債務として確認する必 要がありますね。 一度自治体等が開催する弁護士等の法律相談を受けて、今回の遺産分割協議に関わるアドバイスをしてもらうことをお勧めします。現在世間では宗教による虐待の問題が社会話題となっており、相続においても何らかの法律上の対応策があるのではないかと思料します。