やる気というか、勉強をするためのモチベーションのことを言っているのであればそんなものが突然わいてくることは絶対にないですよ。
東大に入るような人であってもそんなことはあり得ないです。
人間には生存本能があります。
今までと同じことを繰り返そうとする習性です。
日頃から毎日の勉強をしていなかった人は、勉強しないことが身体にとって安全な状態になっています。
だから突然勉強しようとしてもそれは日常とは異なっていて危険な行為であると生存本能が判断して拒否するので勉強に集中できません。
それは医学的に正常な反応であることが研究により分かっています。
でも、そうやって勉強できないことをやる気が出ないせいだ、自分の心の問題だ、自分が真面目な性格ではないせいだとみんな言います。
それは完全に間違いです。
やる気とか心の問題は一切関係なく、ただの生存本能の問題です。
だから勉強をしたいなら生存本能に邪魔をされないように少しずつ習慣化していく必要があります。
小さい子は毎日の歯磨きを嫌がるけど、毎日続けてきた大人は別に嫌がったりしません。
習慣化というのは嫌なことでも毎日できるようになる便利なものです。
ゲームが習慣化している人はどれだけ長時間でも体がボロボロになってもできるけど、普通の人はそこまでできません。
遊びに使っている習慣を減らしていき、勉強への習慣を少しずつ増やしていってください。
本当は勉強を完全に習慣化するのに2年くらいかかりますが、とりあえず短期でも可能です。
ひとまず最初は5分勉強して1分休む、そこから始めてください。
5分間だけは何が何でもテキストの文字を読むことだけに全神経を集中する。
そして休憩の1分間は勉強のことを絶対に考えない。
それの繰り返しです。
時計やスマホのタイマーを使うと便利かも。
最初は集中力がなかなか出てこないけど、何時間か繰り返しているうちに少しずつ集中力が出るようになってきます。
それは短期の反復によって習慣が培われていくためです。
それを繰り返すことによって集中力が上がっていき、勉強への習慣化も少しずつ増えていき、生存本能に邪魔される頻度が少なくなっていきます。
習慣化してきたら、今度はそれを継続していくように心がけてください。
一日サボっただけで元に戻ってしまうので、習慣化が完全に終わるまでは一日であってもサボってはダメです。
継続していくだけなので苦労は少ないです。
一番大変なのは最初だけど、慣れてきたら継続する努力だけで済むので苦労は徐々に減っていきます。
だから長時間の勉強ができる人というのは実はあまり苦労していなかったりします。
習慣化した行動をするのに苦労は必要ないので。
逆に習慣化もしていないのに無理やり勉強して短期で知識を詰め込んで一流大学へ行くような人は、よほど才能に恵まれている特別な人だと思いますよ。
大抵の一流大生はそんな無理は全然していないので。