・数学 英語や国語にも同様のアドバイスをしたいところですが、模試の問題を、できれば実際の制限時間マイナス10分ぐらいで解いてみて下さい。本番は予想以上に緊張してしまい、全力を出し切れなかったなんていうケースが、ままありますので。選択問題ですが、今さら言うまでもないと思いますが、数学Bはベクトルと数列に絞るべきです。 ・国語 現代文は正直、今からだと捨てた方が無難ですが、少しでも穴を残したくないというならば、一応参考までに・・・ できれば本文より、まず解答の選択肢を先に読んでおいて下さい。そうすれば、本文中で重点的に読むべき箇所が、自然にわかるようになります。なまじ本文を先に読むと、余計な先入観が入ってしまいますので。 具体的にどういう事かと言いますと、例えば「現在一秒という意味の金属元素は？」という問題が出たとしましょう。これを自力で解ける人は、ほとんどいないと思いますが、「現在一秒という意味の金属元素は？次の選択肢から選べ。1、金 2、銀 3、銅 4、セシウム」これならば、4が正解だと簡単にわかってしまいます。もしこれが誤答なら、こんなものを選択肢に入れるわけありませんので。 以上を踏まえた上で、他にも知っておきたい選択肢選びのテクニックを、一通り挙げておきます。 「だけ」「すべて」「必ず」などの、いわゆる限定語が入った選択肢は、誤答の可能性大です。 「公明正大なやり方だけが、礼節を正しく行うと主張しているわけではない。」「聡明な人に対してだけ、礼節の教えを解いているわけではない。」 いずれも✕です。 選択肢単独だと意味不明だったり、常識とかけ離れていたり、くだらなかったり極端過ぎるものなどは、誤答の可能性大です。正解のものは、必ず選択肢だけで意味がわかるようになっております。 「自らが何よりもこの宇宙の中心であると信じて疑わない生き方をしている」 こんな人がいたら大変です。✕ 「自然科学の発展は、人類に多大な貢献をもたらしたが、その限界も見え始めている。我々は科学への依存を断念し、各々がその自然観を確立し、古代へ回帰しながら、神話の知を再発見するべきである。」 科学に依存しない限り、現代人は生きて行けないはずです。常識で✕ 無理矢理気を引くような怪しい語句(いわゆる客寄せ表現)が入っている選択肢は、誤答の可能性が高いです。 「教師に貼りつけるラベルの扱い方や、子供たちの連帯意識からはじき出される孤独感には無頓着で、自分の信念に基づいて独自の立場を堅持して行こうとする主人公の意思が、具体的なエピソードを通して巧みに描かれている。」 他の選択肢を読むとわかりますが、この「巧みに」という表現が入っているのは、この選択肢だけです。いかにもこれで受験生を引っ掛けようとする姿勢がミエミエです。✕ 他にも「大マイナスの選択肢に近い表現の入った選択肢は大プラス」「本文そのままの表現を使っている選択肢は✕」「具体的な内容の選択肢は✕」「あるはずの話題が欠けている選択肢は✕」「内容が広い選択肢の方が正解」などです。今後過去問や模試問題集をやる際に、参考にしてみて下さい。ちなみに漢文は、根気よくやれば１ヶ月ぐらいで仕上がりますので、焦らず取り組んで下さい。 ・英語 医学部志望なら、既に長文をたくさん読んでこられたと思いますので、今の時期からは、単語や熟語の暗記、あるいは文法問題などの、追い込みが効く分野に絞りましょう。今後の長文対策は、志望校の過去問だけに専念して下さい。なお共通試験独自の対策は、必要ありません。 他の残りの科目についても、今後は語句の暗記などの追い込みが効く分野に絞るべきです。繰り返しますが、英数国に関しては、余裕があれば実際の制限時間マイナス10分ぐらいで解く練習をされる事をおすすめします。現役生は本番当日まで伸びますので、最後まで諦めないで下さいね。 https://rikeisaikyounumberone.com/