経済的事情を抱えている場合は、昼間の学部でなくても、夜間部や通信制大学という選択肢があります。昼間部と夜間部、通信部では学費がかなり違います。 夜間部では、昼間働きながら通学するわけですから、相当厳しい生活になりますが、その逆境に負けずに勉強しようという意欲ある学生も多くいます。ただし、そもそも大学進学の目的が、なんとなく就職に有利という程度に思われているようなら、少し、認識を変えた方が良いかと思います。既に、一流企業では、エントリーシートに大学名を記入する欄を設けていません。面接試験では、たいていの企業が、肩書きや所属ではなく、経験を通して培われる人物力で評価する時代ですから、いかに有意義な経験を積んでいるかが大事です。 むしろ、夜間部だから昼間の空いている時間を有効活用すると決めて、定職に就かず、定期的に次々と色々な仕事に就いてみて、自分に向いている仕事ややりたい仕事を見つけようとする人もありますが、少ない種類の仕事を経て、やがて辿り着いた一つの仕事を徹底して貫いたことで、色々な職種や立場の違いが理解できるようになり、結果的に、適職に就くことができて成功した方もあります。他方、有名国立大学を卒業しても、就職できないでいる人も世の中には居られます。 大事なことは、有意義な時間を手に入れることではないかと思います。 人生を劇だとすると、シナリオを書いて自ら主役をやるのが人生です。共演者を決めるのも、演出も監督も自分です。そうして、駄作にするか、最高傑作にするかも、自分にかかっています。そう考えると、試行錯誤も、失敗も、最高に面白い作品にするためには不可欠だと考えることも出来るのではないでしょうか。 良い選択をされますよう、祈っています。