古代日本の遺跡から銅鐸、銅剣、銅鏡などがたくさん出土するのはなぜですか? 当時の権力の象徴だったとか、中国からの贈り物だったとかは分かるのですが、なぜそれが剣や鏡や鐸なのでしょう

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お礼日時:2017/7/27 20:35

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「当時の権力の象徴だったとか、中国からの贈り物だったとかは分かるのですが、なぜそれが剣や鏡や鐸なのでしょうか?」 剣は武力、つまり支配者の力の証でしょう。 鏡は古神道からすれば「日神の依り代」で、これは支配者の特権的性格の顕示に繋がるモノかと考えられます。 鐸は謎と云われていますが、まぁ、一種の魔除けだったらしい。銅鐸の文様は「水田の様子」を表しているという学説もあるが、信じる信じないはそちらの勝手です。 「農耕が大切な時代ですから、極端な話し鍬や鋤でもいいですよね?」 大阪の未盗掘状態で発掘調査された「紫金山古墳」からは威信財の「剣鏡玉」の他に「鍬鍬先、鎌、鉈、鋸、斧、鉇、鑿、錐、又鍬、銛」等の農業漁業の道具が埋納されていた事から、墓に入れていないわけではないのです。 まぁ、この古墳は特別だ、と云われていますが…。 記紀神話によれば「威信財」の「剣鏡玉」、つまり「天叢雲剣、八咫鏡、八尺勾璁之五百津之ミスマル之珠」は「天皇家の支配者としての証である」と書かれている。つまりは「大和王権(大和朝廷)」時代の「大王(天皇)の証」としての「威信財」だったから、その最高権力者と同形式のものを持つ事によって、その配下となり、それを持つ者が亡くなった時に、「黄泉の国」でも同様の暮らしができるように生前の私物をそのまま埋納したらしい。 ちなみに「銅剣は鉄剣より切れ味が劣る」というのは実物に触れた事のない者のたわごとで、「鋳造の銅剣は鋳造の鉄剣より切れ味は鋭い」というので、「鍛造の鉄剣」が出来るまでは「青銅剣は当時、最高の刃物」だったらしい。 下は「三雲南小路遺跡から出た有柄銅剣」と同型の銅剣の写真。

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青銅や胴が作られていた時代はすでに貧富の差が生じていました。 金属のような貴重品は権力者の独占物ですから、 こき使われていた下々の者たちがゲットする機会などありませんし 仮に例外的に手に入ったとしても 家宝クラスのお宝ですから鋤や鍬に加工するわけがありません。 現代でも富の象徴のような金銀財宝を 普段使う農耕具に埋め込む人はいないと思います。

回答にけっこう異説・珍説の回答もありますね。 こうゆう質問は自称考古学者が好きそうなテーマですから、何が正解だかわからなくなりそうですな。 予備校の先生が回答しているのが、教科書にあるような一般的な銅鏡の見解。 魔境云々はちょっとわかりませんが、シャーマニズム的なことで鏡は使います。 銅検とか銅矛も武器ではなく、祭祀用につくられているため巨大化していますし、銅鐸も中国の楽器が巨大化したものです。 何に使ったのかは弥生時代の人に聞かないとわからないですが、少なくても実用的なものではないのは間違いありません。 銅鐸は一箇所に墓所とは関係ないところに大量に埋めてあり、何かの祭祀儀式に使ったようですよ。 いちどにまとめて出土するのは、シャーマニズム信仰や祭祀的なものに使ったからです。実用品ではありません。

鏡は魔力があると信じられていた 剣は力の誇示 銅鐸の用途は諸説あって確定していませんが祭祀を行う為の道具だと思われています だからこれらを持つことが権威を象徴していたのでしょう 農機具では権威を誇示できません

古代日本の遺跡から銅鐸、銅剣、銅鏡などがたくさん出土する事が有ります。 島根県の荒神谷と加茂岩倉遺跡には銅鐸と銅剣などが大量に埋納されていました。 此処の場合は西日本一帯を治めていた出雲政権が此のころから新興・大和政権に色々弾圧されたので、其処から上記の神宝類を避難させて埋納したものです。 次に銅鏡については古墳から発掘されます。此れは墳墓を造るに際して必要な神器だったので副葬されました。 銅鏡は元々太陽観測器具でした。お皿のように置いて水を入れて水準器として使いました。そうすると文様の境目が分度器のようになった。 其の上で紐に錘を付けてぶら下げますと正確な方位と現在の時刻が測定できたのです。方位は即ち暦でした。当時は数字式のコヨミではなくて特定の方角でした。 当時は権力の象徴などはどうでもよくて、暦法が大変重要な意味があった。因みに中国から渡来した鏡は正確さに欠けて使い物にはなりません。 因みに銅剣・銅矛、それに勾玉なども観測器具でした。例えば勾玉と書いたのは「勾配を見る玉」の意味です。もっと詳しく知りたい場合は設問を改めてご質問ください。