実際に事故ったことがあるのですが(汗)。
うちで起きた事故は、落し蓋をした状態で加圧する料理(そのこと自体は、圧力鍋の取説で、正しい使い方例の一つとして載っている)で、練り物を調理したんですね。具体的にはおでんを作ったのですが、普段は木の落し蓋をして調理していて、何も問題は無かったんです。でも、ある時たまたま、圧力鍋に付属の蒸し籠を落し蓋として使いました(豆を調理する際に、豆の皮が蒸気弁に詰まるのを防ぐ為、”必ず付属の蒸し籠で”落し蓋にしろと、取説に書いてあるので、おでんでも蒸し籠を落し蓋に使っていいものだと勘違いした)。そうしたところ・・・
加圧中は何事もなく、火を止めて減圧するのを待っている間、別室へ移動してしばらくしたら、突然バーン!と大きな音がして、何事かと驚いて駆けつけたら、破裂して台所がコンロから3m強四方くらいまで飛び散った大量のおでんの汁で悲惨な状態に。別室にいたのは本当に不幸中の幸いで、もしいたら全身大火傷をするところでした。
メーカーの調査が入り、結果調理中に膨らんだ練り物で蒸し籠が持ち上がってパッキンを内側から押し上げ、加熱を止めて減圧されてちょっとパッキンを押す力が弱まったところで、一気に中の汁が隙間から噴出したのだということでした。要するに、”落し蓋の形”がこの用途には合わず、練り物を調理する際には、蒸し籠を落し蓋に使ってはいけなかったってこと(木の落し蓋は、中の練り物が膨らんでもパッキンに当たらないから大丈夫だった)。つまりは、私が取説を読み間違えて誤った使用方法をしたことが直接の原因で、私にも非があることは納得しましたが、でもそんなことは一言も取説に書いてなく、「蒸し籠が落し蓋として使える」としか書いてないので、こんな書き方をしてたら、勘違いしたっておかしくないだろうと、ちょっと頭にきまして、うちの事故例を取説に明記することをメーカーに約束させました。メーカー側では、おでんも含めて、豆料理以外の煮物で落し蓋をすることを全然想定していなかったようですが、そんなに”予想もつかない意外な使い方”か?と、逆にびっくりしました。
事故以降、何度か圧力鍋での調理をしてみたのですが、どうもビクビクして駄目です。腰が引けちゃって、不安で不安でしょうがなく、何かもうトラウマになってしまったようで、結局点検の結果異常なしとお墨付きを貰った圧力鍋も、メーカー保証期間満了を待つことなく、早々に廃棄処分し、それ以降我が家は圧力鍋とはさよならです。多分、もう二度と買わないと思います。
※ちゃんと間違いのないような使い方をしさえすれば、本来とっても安全な物なんです。けど、こんな思わぬ形の間違いって、実際に起きるものなんだなと思いました。