現在のラジオの場合は、AM方式でも、FM方式でも、DSPチップという小型のデジタル信号処理IC内の高速な解析プログラムで電波を直接アナログ情報に置き換えています。 現在では、デジタル技術の発展により、小型ワッチップのDSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)を使って、バーアンテナ以外の一切の同調方式のアナログ電子回路を使用しないで、電波を直接高速にデジタル信号に変換し、全てを高速にデジタル処理する事で音声を取り出してしまいます。 http://nice.kaze.com/pl-310.html つまり、現在では、物理的に部品を買えて改造する事は不可能なのです。全て、高速な専用のデジタル変換ソフトウエアで行われているからです。 AM放送と、FM放送は、単に周波数の違いだけでは有りません。 音声を電波に載せる方式そのものが全く違います。 （１）周波数が大きく違うので、アナログ方式では、全く違う受信回路となります。改造してもその周波数の電波を受信する事は出来ません。 （２）AMとは、amplitude modulation の略であり、変調方式の一つで、情報を搬送波の強弱で伝達する振幅変調方式です。 主に中波や短波などによるAMラジオ放送や、航空無線などに使用される他に、アナログテレビ放送における映像信号部の変調にも用いられていました。FMに比べてアナログ電子回路が簡単ですが、ノイズの混入がしやすいという欠点があります。 これに対して、FMとは、frequency modulation の略であり、情報を搬送波の周波数の変化で伝達する周波数変調方式です。周波数変調では、情報を表す信号電圧によって搬送波の周波数を上下に変移させます。結果として、搬送波の疎密によって信号が表されることになります。 電波の強弱に関係無いので、ノイズの混入が有りませんが、アナログ電子回路が複雑になる欠点が有ります。 なお、DSPは、組込み用のマイコンとは異なる別の技術です。 現在のガラケーや、スマホも、このDSP技術で小型化されて、アンテナも、内部にコイルも、トランスも同調回路も無いのです。