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項羽は韓信にこう評されています。 「婦女の仁」「匹夫の勇」と。 劉邦は臆面もなく土下座外交を行い、項羽の懐に飛び込んだ状態です。 面と向かって謝罪する劉邦に対して、「婦女の仁」が作用したのでしょう。 見ず知らずの謝罪の使いをよこせば別ですが、おじの「項伯」が口をきき、本人自ら謝罪されてしまうと項羽は弱かったんです。 顔が見えない相手に対してはどこまでも残虐になれても、顔が見える相手にはどこまでも優しい、それが項羽の性格だったんでしょうね。 劉邦に限らず、自分を頼ってくる相手に対してはつい情けをかけてしまう、それが項羽の性格で「婦女の仁」と評されたのだと思います。 恐らくは張良はその項羽を性格を見きって劉邦に直接謝罪をすすめたのでしょう。 当然、范増も項羽の性格を知っていたので項羽のおいの項荘を使って暗殺を仕込むわけです。 項羽の性格的弱点は見る人が見れば、以外と広く知られた弱点だったんでしょうね。
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