san_diego_214さん こんにちは。
【以下の4つの症状】
急性中毒
一般的な成人で1時間以内に 6.5 mg/kg 以上のカフェインを摂取した場合は約半数が、3時間以内に 17 mg/kg 以上のカフェインを摂取した場合は 100 % の確率で急性症状を発症する。後者の場合、重症になる確率が高い。ただしこの症状は一時的に起きるものであり、麻薬や覚醒剤のように不可逆性ではない(後遺症をきたさない)。カフェインが体内から分解・代謝され、効力を失えば症状は改善する。ただし、神経圧迫による視覚異常や聴覚異常は確認されている。カフェインを分解する酵素(CYP1A2やモノアミン酸化酵素)を阻害する薬物などと併用した場合、カフェインの代謝が遅れ、症状が長引いたり悪化することがある。また、200 mg/kg 以上摂取した場合は最悪、死に至る可能性がある。
精神症状
緊張感・感覚過敏・落ち着きがなくなる、多弁・不安・焦燥感・気分高揚・一時的な不眠症を生じる。重症になると、精神錯乱・妄想・幻覚・幻聴・パニック発作・取り乱す・衝動性などが現れ、酷いと自殺行為に及ぶ場合まである。神経質な人やうつ病・不安障害・パニック障害などを患っている人は重症化しやすく、症状の悪化をきたしやすい。
身体症状
胃痛・胸痛・吐気・嘔吐などの消化器症状、心拍数の増加(時に不整脈)・心筋収縮の促進・血流増大・動悸・呼吸が速くなる・頻尿など、循環器の症状。また一時的な筋骨格の持久力増進・振戦・むずむず感を生じる。重症化すると痙攣を起こす。また、瞳孔拡大や顔が赤くなったり、頭痛を引き起こす。
慢性中毒
慢性中毒は常習的にカフェイン飲料やカフェイン製剤を摂取し続けた場合に起こる。アルコール依存症やニコチン依存症のような病気と似たものである。酒・タバコ・覚醒剤・麻薬などとは異なり、強い精神依存・肉体依存・耐性の形成が起こらないのが特徴である。ただし多量に取り続けると禁断症状として頭痛や抑うつなどが短期間生じる場合がある。
ちょっと私なりにまとめると以下のようになります。直訳しているところもあり、自分の考えを付け足しているところもあり、意訳しすぎているところもありますが、ご了承くださいね。
・カフェイン中毒、という定義と証拠があいまいで、今までは「カフェイン中毒」の研究は科学的とはいえなかった。
・メタアナライシス(多数の研究結果をまとめて分析する方法)によると、カフェイン中毒がコップ1杯から始まる、といった実態は事実であり、科学的である。
・これは170年以上もの間になされた研究結果をまとめたものである。
・1日コップ1杯のカフェイン、というのは正確には100 mgのカフェインで、これはカフェイン中毒を起こすのに十分の数字である。
カフェイン中毒の症状には頭痛、だるさ、イライラする、などがある。
・重度になると、禁断症状に、インフルエンザのような症状である、筋肉痛、吐き気あるいは嘔吐をもよおすことがある。
・禁断症状の出ている人の13%が、そのせいで仕事や日常のことに差し障ることがあるという。
・カフェイン禁断症状は精神異常に分類される可能性もあるという。
・一般的に安全とされているカフェインは、世界でも心を落ち着ける薬のような役割を持つため人気があり、80%のアメリカ人が摂取している。
・研究者はカフェインを、その他のニコチンやコカインなどの薬物の依存プロセスを分析するのに良いモデルだと思い始めている。
・それはカフェインはコカインのように有害ではないけれど、人間の行動をコントロールするから。
・コカインのように依存性はないが、毎朝スターバックスでちょっとした時間を楽しむ常連にとっては、コーヒーを飲むことが、もはや自動的な行動になっているから。
・しかしいつ、どういったプロセスで禁断症状が出るほど依存してしまうかどうかは分かっていない。
・どれだけカフェインをとっても依存しない人もいればすぐに依存してしまう人もいる。
・ただし、カフェインは身体の中で、すぐに作用する。コップ1杯飲んだだけで、身体中の細胞に行き渡るといっても過言ではない。
・感情や気分をやわらげる役割としては、カフェインは人によってはたったの10 mg、つまりひとくちぶんのコーヒーでも十分だという。
・そしてカフェインは身体から去るのも早い。だいたい12時間から24時間で消えていく。
・自分では気づいていなくても、禁断症状で、朝起きる人もいる。
・カフェインは胆石やパーキンソン病に効くという研究結果も出ている(確実というわけではない)。
・カフェインをやめたいと言う人は多いが、成功する人は少ない。
・多くの人は依存から抜け出せない、あるいは抜け出したいとは思っていない。
ということです。