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ブラック・ボックス・ダイアリーズが実際の映像を使用したことが問題視されていますが、監督の意図は何でしょうか?

映画 | ドラマ60閲覧

回答(2件)

勘違いされていると思います。 『ドキュメンタリー映画』というのは、今、目の前で起こっている実際の 出来事をカメラで記録するという手法で制作された映画のことです。従って、 ドキュメンタリー映画に再現映像を用いる事は、原則としてありません。 『ブラック・ボックス・ダイアリーズ』というドキュメンタリー映画は、 伊藤詩織というジャーナリストが、性被害に遭った女性の様子を10年間に 渡り記録した映画で、非常にセンシティブな問題を扱った映画です。 まあ、それだけでも話題性が高いと思うのですが、問題になったのは映像の 無許可使用です。ホテルの防犯カメラの映像を、裁判にのみ使用すると言う 約束で使用許可を取ったにも関わらず、実際には映画で使ったことが問題に なっています。 因みにドキュメンタリー映画は、脚本に沿って再構築される映像とは違って 凝った『演出』ができません。その代わりに、映像の生々しさや臨場感に 優れています。従ってリアリティーも高い訳ですが、扱う題材や構成の仕方 によっては緊張感の高い作品に仕上がります。 ここで補足したいことがあります。最近の映画やドラマカテを観ていると 『実際には起こり得ない出来事を、あえて作品内でやらせてしまう手法』を 演出だと捉えている方が多い印象です。確かにそれも演出の一部ですが、 それだけを指して言う言葉ではありません。 なので、前述したように、ドキュメンタリー映画にも演出はあるのです。

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『ドキュメンタリー映画』についてもう少し補足します。 目の前で起こっている出来事を記録するという点では、ニュースも同じ だと思います。ただ、ニュースが客観的な視点から報道しているのに 対し、ドキュメンタリー映画は制作者独自の視点から語るものです。 そこでこの映画の狙いなのですが・・・ 「監督の狙いとしては外圧を作って日本のルールを変えたいというところなんでしょうか? 性被害にあった女性がいたら、既存の正当な手続きを重視する考えでは不十分だみたいな?(全ての人が全面的に被害者に協力し最大限に寄り添わないといけない空気を作りたい?)」

いや、そもそもドキュメンタリー映画というのは、再現映像ではなく、実際の映像を使うものなので。 再現ドラマや、実話を元にした映画は、ドラマとして仕上げるために演出が過剰になったり、実際に起きたことを捻じ曲げたりします。そういう「演出」を極力排除するために、実際に撮影した映像をそのまま使用するのが、ドキュメンタリー映画です。例外はいっぱいありますが、分かりやすく「定義」するなら、そういうものです。 もちろん、ドキュメンタリー映画にも「演出」はあります。実際の映像を使っているからと言って、「どの映像を選び、どう繋ぎ、どういう順番で見せるか」を監督自らが取捨選択する過程で、それは演出なのです。ですが、少なくともそこに映っていることが「実際に現場で撮影された映像である」という担保はあるわけで、それ以上は監督の演出意図を、観客がどう捉えるかにゆだねられます。 今回も実際の映像を使用したことが問題視されているのではなく、「断りなく使用して匿名にしていないのはいかがなものか」という指摘をしている人がいるだけで、でも、それすらも監督が覚悟を決めているなら、問題ではありません。何と古臭い話をしているのかと、正直、日本の文化程度の低さにうんざりしました。

ありがとうございます 監督の狙いとしては外圧を作って日本のルールを変えたいというところなんでしょうか? 性被害にあった女性がいたら、既存の正当な手続きを重視する考えでは不十分だみたいな?(全ての人が全面的に被害者に協力し最大限に寄り添わないといけない空気を作りたい?)