私の知ってる話を書きます。 共感は大きく分けて情動的共感と認知的共感があります。 雑に言うと、情動的共感というのは例えば転んだ人を見て「あっ、痛い！」ととっさに感じるような、相手の体験を自分の体験のように感じる能力で、これはミラーニューロンによって起きると考えられています。一部の動物にもある能力ですが個人差があります。 認知的共感は、「相手の立場で考える」という、もう少し論理的なものです。 この認知的共感とかなり似た「心の理論」というものがあって、これは自分以外の人の視点で物を考える能力なんですが、一般的に4～6歳で獲得されます。これも時期や能力に個人差があります。これをもとにして思いやりとか道徳心が育っていくイメージです。 教育によって共感力を育てることはある程度はできると考えられていますが限界があります。（例えば自閉症の人は難しいです）また幼児期の環境があまりひどいと共感力がうまく育たないことがあると言われます。 なので共感はどこから来るのか？と考えると、基本的には生き物として備わった能力で、個人差はありますが、養育者との信頼関係や良いコミュニケーションを積むことである程度育っていくと思います。