自分のことは棚に上げて、他人のことは避難する。
ってのは、国際政治あるあるです。
中国が清朝だったころ、欧州は中国に租界、租借地、イギリスはガチで領土(香港)をぶんどるなどしていました。
それは、辛亥革命後の中華民国でも残っていました。
この半植民地状態が解消されるのは、共産党政権=今の中国になってからです。
ただ、第一次対戦のあとは、異民族の支配や、植民地支配が良くないという雰囲気が広がります。
あくまで、雰囲気で、決定的なルールではない。
ただ、アメリカのウィルソン大統領と、ソ連のレーニンという、のちの2代超大国が民族自決の原則なんて言い出したので、その雰囲気がどんどんん強くなて、欧州もそれに逆らえなくなった。
米ソの狙いは何かというと、1つは正義の味方のフリをしているだけ。
もう1つは、既存の帝国=ライバルをぶっ潰すため。
実際、オスマン・トルコ帝国とオーストリア帝国がバラバラになりました。
本当は、ソ連もロシア帝国の版図を維持しているんで、ソ連もバラバラになるべきですが、そこは「言わないお約束」です。
ただ、この民族自決の近い、「綺麗事」をもっと早くに言い始めたのは、アメリカです。
それも、中国についてです。
欧州や日本に向って「中国を侵略するな。主権を尊重せよ」と言い出したのです。
もちろん、その狙いは、欧州や日本の既得権益を横取りすること。
中国市場を自由化する(門徒開放政策)ほうが、アメリカの利益になると考えたからです。
でも、そう上手く行かないと分かると、アメリカも「じゃぁ、俺にも中国の港湾都市で租界を作らせろ。」とか言い出すんですけど(笑)