> ピリオド楽器が現代の楽器に変わりつつあった時代は、新しい楽器は今までの繊細な良さが無くなったとか、そういう意見は出たのでしょうか。そのへんの記録ってありますかね。
一次資料を示すことはできませんが m(_ _)m
長いトランペットと短いトランペット・ピストン付きコルネットがオケの席で並んでいた時期があります。
短いトランペットやコルネットをボロクソに言う記述が残ってます。上手い下手じゃなくてそもそも音色からして違う、と。
バロック時代の楽器キーを一つ足し二つ足ししてきたフルート界に、均等で大きな音が出るベーム式の笛が現れました。
ありましたよ、新旧のせめぎ合い。
より受け入れられるよう、新しいベーム式の基本を曲げて旧来の運指に近くした、なんてこともやってます(左小指g♯キーが有名)。
確かに高音域の音色や調の違いによる色、微妙な変化などは旧来の楽器のほうが優れていると思います。
でも、音の均一性、低音域の音量、機能性、どれもベームとそれに連なるシステムの方に利があるんですよね。
ラウー(楽器の工房)が主流だったころのイギリスに中欧(ま、アレキサンダー)のホルンが上陸しつつあった時代がありました。
やはりここでもありました。アレキサンダーだとホルンの音がしない、管が太すぎる、と。
有名なブレイン(子)はアレキサンダーに持ち替えたとき、一番重要な管を細いものに交換しました。
ただ、これがイギリスホルン界全体の思いだったのか、ブレイン周辺でのことだったのかは、わかりません。