「二元論（にげんろん）」というのは、ある物事を大きく二つに分けて考える立場・考え方のことを指します。たとえば、哲学における「心(精神)と身体の二元論」「善と悪の二元論」などが有名で、「世界はこの二つの性質から成り立つ」と捉えるような考え方です。 なので、オタクがよく言う「二次元（二次元キャラ）」の話とは違います（笑）。「二次元＝2D」と「二元論＝Dualism」は語感は似ていますが、まったく別物ですね。二元論は主に哲学・宗教・心理学・倫理学などで用いられる用語で、「二次元オタクの世界」の話ではありません。 • 例 • デカルトの心身二元論：人間を「物質としての身体」と「精神としての心」に分けて考える • 善悪二元論：世界を「善」と「悪」という二項対立で把握する • 科学的な二元論：波と粒子、エネルギーと物質など 結論としては、「二元論」は「AかBか」のように対象を二分して考える哲学的・思考的なキーワードであって、アニメやゲームの“2次元の世界”を楽しむ話とは結びつかない、という感じです。