深海が生物にとって生きにくい理由はいくつかあります。 ①暗いので、餌や敵を捕捉しにくい ②植物プランクトンが繁殖できず、餌が少ない ③水圧が強い(10m毎に1気圧大きくなる) ④水が冷たい(1000mで2〜4℃程度。温度変化自体は小さい) 大きく分けてこの4点。 光が届かない海を明るくできれば、①と②が解決できそうですよね。 植物プランクトンがふえればそれを餌とする小動物がふえ、それを餌とする動物もふえるかもしれません。 …が、問題は③と④。生き物には適した温度があります。いくら餌があっても、あまり水温が低い場所では生きられない生き物がいる可能性があります。光合成は温度が高いほうが活発になるので…植物プランクトンも難しいかも？ また、圧力を消すことは不可能なので、水圧に慣れた生き物、耐えられる生き物でなければ、深い場所では暮らせないでしょう。 生き物たちの適応が必要となるため、一朝一夕ではいかないと思われます。 つまり、「できるかもしれないけど、そう単純な話じゃないよね」というのが私の意見です。 では、方法を考えましょう。 方法1 水面から入ってくる光量を強くする →日光を強めるのは不可能。(人の手で照らすのもまず不可能だけれど)もともと浅い場所が明るくなりすぎて、そこの生物が暮らしにくくなるかもしれない。 方法2 水中に光源を沈める →ある程度広範囲を照らさなければ生物の増殖は望めない。水中の光はそれほど遠くまで届かないのに、どうやって照らす？何個ライトがいるのだろう？ というわけで、残念ながら、そもそも人間業では不可能ということがわかりました。デカすぎるんですよ。海が。