明智光秀が謀反を起こした理由は天下を奪うという野心のためです。織田家の重臣たちは遠方に尽く遠征中であり、信長と信忠の警護は手薄で、野心家の光秀にとっては最初で最後のチャンスでした。 明智光秀は主人を裏切リ続けて出世してきた医者あがりの素浪人でした。ルイス・フロイスが言っているように策謀を好む信用ならない人物だったのですがそれを信長には隠して隙を伺っていました。 織田信長は、光秀の大恩人であり、光秀が天下を望むという以外には、謀反を起こされる理由はありませんでした。同様に野心が昂じて謀反を起こした、荒木村重や松永久秀と光秀は似たような存在です。戦国乱世の下剋上の人物だったのです。 しかし主君を騙して下剋上をするのは得意でも、いくさそのものは不得意でしたし、天下を経営するような真の才能はない明智光秀は、安土城から資金を盗んだり、朝廷に無駄にお金をくばったりして時間を浪費し、毛利と和睦してすぐに戻ってきた羽柴秀吉に簡単に敗れ去ったのです。明智光秀に味方する者はおらず、かつての主人であった細川藤孝も、自分を追い抜いた光秀を快く思っておらず、謀反をいち早く通報し、光秀の三日天下という結末に貢献してます。