違います。
勘違いさせられていたのは視聴者(読者)だけです。
あの世界では守須=ヴァンなので、島にいるメンバーは同級生のヴァン(守須)と普通に合宿をしていました。
視聴者は、島ではヴァンと呼ばれ、本土では守須と呼ばれているのが同一人物だと知らないから、アリバイがあるはず(事件当時、島にいなかったはず)の彼が、実は犯人だと気づき、ハッとするんです。
ちなみに、島田の兄の警部にニックネームを聞かれ、
【ヴァン・ダインです】
と答えるところが“あの1行”です。
典型的な叙述トリックで、本来は
読者が頭の中で想像した人物像しか情報がないから成り立つものなのですが、
映像化にあたって、なんとかヴァンと守須が別人に見えるように試行錯誤した結果が
【 島パート】髪を下ろして顔を大幅に隠し、服装もスエットのような野暮ったい感じ、ボソボソと自信なさげに喋る
【本土パート】髪型はオールバック、服装はライダースジャケット?のようなスマートな格好、知的でハキハキとした喋り方
という、見た目と喋り方の違いということです。
実際、普段シャキッとしたヴァン(守須)が、突然あんなに隠キャみたいな感じになっていたら、島のミス研メンバーは違和感だと思います。
それと、このお話は1987年の設定なので、携帯もインターネットもありません。
江南が殺されなかったのは、恋人の死に関わっていない事が確実だったからで合ってます(でも手紙を送ったのは、アリバイの証人に都合が良かったから)