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分類記号のつけ方について。

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回答(2件)

NDCの苦労、お察しします。 まず、NDC自体、かなり無理をしたコード体系になっています。 原則は、分類+属性、です。原則は、小数点以上の3桁:類鋼要は分類コードで表記します。小数点以下に、分類の細分化、属性を記載します。 問題は、小数点以下のコードで、わからなくなる原因は、分類の細かな分類と属性が割り当てられていることです。しかも、資料の形式・地理・歴史のように全ての分類項目に標準化されているものと、特定の分野にのみ該当するものがごっちゃになっている点が複雑怪奇です。 共通の属性は、第一分冊の一般補助表に整理されています。特定の分野に該当するのは、細目表内の注等に書かれてされています。 初心者の場合は、書誌情報→主題分析→分類+属性 を丹念に追うしかありません。主題分析の結果を単純結合し、結合に際しての様々なルールで処理する、これも初心者泣かせですね。 例に上げられた 910:日本文学 これ、個別の分類の詳細化の代表的な例で、日本文学史のみに使われるものです。NDC新訂第10版p.411ーに決められた通りです。しかも、時代が平成以降になると .265:平成時代が新規に追加されました。 日本文学は、一般の図書館の蔵書で最も所蔵の割合が多いので、講義でも教えます。図書館の規模によってはそこまで時代を細分化しない所も多々あります。 初心者の勉強の仕方は、1)分かりやすい教科書で原則を学ぶ 2)多くの図書のNDCコード付けを学ぶ。分類コード、それ以外の分類の細分化、属性に分け、理解する。その基本は、主題分析です。主題分析→ 分類コード +属性に分けて理解することです。 NDCは、原則の維持と時代による変化をなんとか両立させようとした無理のたまものです。慣れるしかありません。例外に出会ったら、そこで学びNDCの知識を増やす。それが、だれもが通る道です。当方は、現在でも、国会図書館のNDC付けを参考にします。

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日本図書館協会が出版している『日本十進分類法』を参照されていますか? 3桁目までの分類はテキストでも対応できますが、4桁目以降(細目表)については、きちんと典拠に当たる必要があると思います。 『日本十進分類法』は通われている大学の図書館やお近くの公共図書館の本館に備えられていると思いますので、ご確認ください。 「通常版」と「簡易版」の2種類がありますが「通常版」は現場の司書の中でも、書誌作成を専ら担当する職員しか参照しないと思います。あるいは情報組織化を専攻する大学の先生は、この分類自体を研究されていたりしますが。 お尋ねの課題であれば「簡易版」を参照することで十分対応できると思います。 「簡易版」は相関索引の一部が省略されています。ただ、恐らく当該科目のの狙いは分類記号のあらましを理解することでしょうから、細目表が完全収録されている「簡易版」であれば用足りるのではないでしょうか。 ただ、おそらく課題は新訂10版を前提としたものになると思いますので、図書館で旧版しか所蔵されていない場合は新訂10版の購入をお勧めします。(簡易版で3,300円程度です)