結論から言うと、ヘアメイクとして新卒で食べていける程度稼げる可能性はどの学校に入学し卒業してもほぼありません。
まず美容師資格が原則必要な美容職なので、進学は美容専門学校となります。
専門学校側は募集のために、ヘアメイク専攻やコースがある学校もありますが、実際には卒業時点でヘアメイク事務所に就職したり、フリーランスとして企業から案件をもらえるようにはなりません。
ヘアメイクの仕事は、美容師などの一般的な仕事と違い、お客さんもクライアントも限られており、実績もなく、技術も未熟な美容学校新卒にできる仕事はほぼ無いからです。
もし働けたとしても、良くてバイトレベルか交通費のみの支給でボランティア扱いでとても食べていける給与は無く、ちゃんと生きていくレベルになるには、才能、努力、運、コネクション、すべてが必要な仕事です。
なので、基本的に美容師等一般的に需要のある職種と兼業したり、そもそもヘアメイクの仕事がある美容室では働きアシスタント・スタイリストをしながら仕事を回してもらう、もしくはブライダル系に志望を変更したりなどがよくあるパターンです。
夢を持ち、目指すことは重要ですが、ちゃんとリスクを把握し、「なれなかった時どうするか」を考ながら、人より2倍、3倍頑張りましょう!
■学校選びについて
美容学校によっては、ヘアメイクコースや専攻などがある所もあり、数少ない卒業生実績を前面に出し「就職できる」「なれる」という学校もありますが、そのまま信じてはいけません。むしろ正直になるのが難しいと言ってくれる学校の方が良いかと思います。
個人的には、非常に競争が激しく難しい仕事なので、学生数が多く、切磋琢磨でき、感性や個性が磨ける環境が良いと思います。検討している学校は人気校でどこも、学生数が多い学校なので問題ないかと思いますが、「自分に合うかどうか」が一番重要です。
■ウェディング関係の仕事について
ウェディング関係の仕事はプランナーかスタイリストのどちらかが多くなります。
プランナーは新郎新婦やそのご両親等と結婚式のプランニングや金額の提案をするのが仕事で、ブライダルスタイリストは当日の新郎新婦などのヘアメイクや、前撮り後撮りなど式の前後で写真をする際のヘアメイクが仕事になります。
どちらも比較的難度の高い仕事ですが、美容専門学校に進学した場合はウェディングスタイリストが可能で、プランナーの場合は美容師資格が必要ないため大卒でも就職可能です。
ただ、プランナーの仕事は前述したとおり、新郎新婦やその親族に対し提案していく仕事なので、20代前半、結婚経験のない人はあまりお客さんから信用されないので、30代以上の結婚経験がある人を企業側は雇用する傾向にあります。
■まとめ
夢を持つことは重要ですが、同時になりたいと思ってもなれない、稼げない仕事もあるので、目指すにしても現実的なことも考えつつ進路は決めていきましょう。
大変かと思いますが、頑張って下さいね。応援してます!