ダウンタウンのマネージャーの中でもこの3人だけですよね、吉本本体の要職についているのは。 沢山マネージャーの方おられましたが、吉本を退職された方も多いです。 この3人というのはダウンタウン以外でも着実に実績を積み上げてきた人達です。 藤原さんは若手の育成を2000年ごろから精力的にやってこられました。ルミネのプロデューサーなども務められ、ガキの使いなどでも、ルミネの公演の宣伝などをやられており、それが第五第六世代の芸人さんに繋がっています。 若手時代の陣内智則さんに「もうちょっと小綺麗な格好せなテレビ出られへんよ」と指摘したエピソードなど有名ですね。 また2000年ゼロ年代の頃、これからは多角的なメディア展開が重要だと言われていた時期で、吉本もインターネットを活用したコンテンツなどを展開していたんですが、その中心にいたのが岡本さんでした。正式名称は失念しましたが、確かなんちゃらコンテンツ制作という部署だったかの責任者も務められていましたし、「明日があるさ」のプロデューサーなど番組制作にもよく関わっておられました。 大崎さんは別格で、吉本のなかでも伝説扱いです。 彼の自伝も評伝も読んだことがありますが、28歳時にNSC開校時のスタッフになられ、ご本人いわく「悪ガキみたいなんのおもり」で、漫才ブームが終わって東京支社から大阪に「お役御免」で戻ってきて暇だったから任された、と言われています。 自分もリアルタイムでは知りませんが当時の状況を見聞きするにつれ、黎明期のNSCは会社側も必ずしも熱意をもって始められたわけではなく、「成功させなきゃいかん！」ってゴリ押しされたような雰囲気ではなかったようです。 実際、養成所と言ってもボーリング場の一角でしかなかったわけですが、その与えられたフィールドの中で大崎さんは全力で若手に向き合いました。 「若手がネタを出来る場所」として二丁目劇場を作ったのも大崎さんの発案でした。 その若手の中での出世頭がダウンタウンです。 大崎さんはダウンタウンという名前すらない頃にマネージャーを買って出て、「白紙のスケジュール」を渡し、吉本の社員が取ってきた営業の仕事を「そんな仕事させられない」と断りもしました。 お前らは仕事はなくてもプロの芸人や、という意識を持たせるためです。 ダウンタウンの成功はこの人なしではありえない、というのは決して誇張ではなく、そういう育成のイロハをつくり吉本興業に多大な利益をもたらした人です。 ダウンタウンと絡んだことは経歴の上でも大きいわけですが、それ以上に組織の中での実績が評価された上での、今の立ち位置と見る方が自然だと思います。