ありきたりの議論はしょうもないので、別の側面からの話をしますね。長いので、読めるところまで読んでくれたらいいです。
実際問題、必要悪含めた「善悪の価値観」なんてのは、もともと世界レベルの人間単位ではそこまではっきりと定まっていないんですよ。驚くべき事に。
例えば、大麻を吸うことが許される国もあれば絶対に許されない国もある。人間単位で考えたら、大麻を吸うということは、善でも悪でもない。「その人の勝手」ってわけだね。大麻を吸いすぎて人生破綻させるやつは、そいつの自業自得であり、、、、学校で勉強を全くせずに人生崩壊させる人間とそんなに意味合い的には変わらない。
つまりだね、、、人々が社会正義での善悪的概念を持ち出す場合は、大体は「国家の都合」ってだけのことなんですよ。国家運営で邪魔になるかならないかってだけのこと。オランダは国民が大麻吸っても国家運営に邪魔にならないけど、日本は国民に吸われると国家運営がとても阻害されるから禁止している。
要は、これらの問題を突き詰めると、「政治家さんたちが国を治めるのに不都合だから制限しましょう」ってだけのことなんだよね。それを国民は勝手に社会正義や道徳的な善悪の話にすり替えて考えてしまっているだけ。「法律」というのは大体はそういうもんなんですよ。
逆に言えば、、、政治家さんたちに不都合がないなら、みなさんご自由に!ってなるわけ。
例えばの話、、、「ギャンブル」ありますよね。あんなのは、ギャンブル好きな人は勝手にやって不幸になればいいんですよ。「その人の勝手」なわけ。
でも、国家的な視点からしたら「税制上の不都合が生じるから原則的にギャンブルを禁じてます」ってわけですよ。人間のことを考えて禁止しているのではなく、国家運営で不都合だから禁止しているだけ。
それは、「ギャンブルで突発的にお金を得た人の追跡が困難になってちゃんと税金取れなくなるからダメだ!」ってことなんですよ。
国家は、国民間のお金の動きに税金をかけて、国家財政を維持している。一番わかりやすいのは「消費税」であり、国民が商品を買って事業者に金を払うという行為に対して、国家は税金をかけているわけでね。お金が動くときに国が金を取るのが税金の仕組みの大原則。
だから、ギャンブルに対してもお金の行き来に正確に税金をかける必要がある。しかし、毎回のギャンブルで細かくいくら儲かった、いくら損したなんて記録するのはとても難しい。ましてや、野球賭博のように国家の知らない場所でギャンブルやられたら税金をかけようがない。
よって、国家は、税金取るのが難しくて国民の間で不公平になるので、ギャンブルは禁止していると、まあ。そういう事ですね。
でも一方で、パチンコとかあるじゃないか!っていう人がいるわけだけど、あれは警察の監視を入れて、パチンコ事業者の中での実際のお金の流れを完全把握して、財務省はそこから税金とっているので、「国家としてはそれで不都合はないし、むしろ国は税収で儲かるからやって良いですよ!」って許可されている。金さえ取れれば国としてはOKってだけのこと。パチンコ依存で死ぬ国民が出て来てもそんなのは国は知ったことではない。
つまり、、、、、社会正義の善悪の話って、道徳的な問題で考えてもしょうもない。
全ては「国家運営の都合、ひいては国民から金を取れるか取れないか?」ってだけの話なんだよね。そういう側面でこの問題を見る必要がある。